ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

ユーザーのおかげで成長した企業がユーザーを忘れる

ミクシィ(mixi)のサイトデザインがリニューアルしましたが、非常に使い勝手が悪いです。写真のような新デザインに反対するコミュニティが立ち上がったり、機能改善の要望が出たりと、ユーザーからも「改悪」だという声が上がっているようです。

ブロガーのakiyanは「リニューアル後のmixiを2カラム/750px幅化するユーザースタイルシートを書いてみた」というエントリーで、2カラムにするスタイルシートを公開しています。はてな☆すたあのときも、☆が表示されない方法がユーザーによって公開されました。3カラムにして、広告やミクシィ内コンテンツを見てもらおうという「企業側の論理」を押し通そうとしても、ユーザーのほうが技術力もデザイン力もあり、変えてしまうというのは、すごい時代になったものです。
それにしても、最近ユーザーの参加によって成長してきたサービスや企業のユーザー軽視の姿勢が目に付くような気がします。はてな☆すたあ、マイネットジャパンの上原社長発言もそうです(上原社長はブログでお詫びして、ユーザーの声に返事を書き続けています。これを機会にニューシングがもっと良い方向に進むよう願っています)。
ミクシィも有名になって社員が勘違いしてしまったのでしょうか(会社のメッセージを伝える広報も非常に評判が悪い)。人は勘違いするものですし、自分自身もそうなりがちなので他山の石としなければなりませんが、たった数年間でユーザー視点が失われたとすれば悲しいことです。ユーザーに大きくしてもらった企業がユーザーのことを忘れてしまえば終わりなのではないでしょうか。