ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

2010-01-01から1年間の記事一覧

メディアやジャーナリズムを考える「場」づくりに取り組んだ2010年

2010年も振り返ってみれば盛りだくさんでしたが、大きな出来事としては、学習院大学法学部政治学科で「メディアリテラシー」の講義を受け持つことになったこと。東京大学のi.schoolでイノベーション・ワークショップ「新聞の未来をつくる」に取り組んだこと…

『人間は歴史から何ものをも学ばないことを、歴史から学ぶ』日本軍「戦略なき組織」失敗の本質

2010年12月21日のツイートを再編集、参考に執筆しています。 久しぶりに空港の書店で「Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2011月1月号」を買いました。戦艦大和のイラストとタイトルの『日本軍「戦略なき組織」検証失敗の本質』が目…

Wikileaksと創設者アサンジ氏を英雄視する危険性

2010年12月6-7日のツイートを再編集、参考に執筆しています。 Wikileaksの創設者アサンジ氏がイギリスで逮捕されました。一部のジャーナリストは「別件逮捕」としているようですが、なぜ現時点で別件とわかるのかも分からないのにそんな発言をしてしまうので…

「ジャーナリストエデュケーションフォーラム2010」終了しました

表現や伝える技術や倫理を学ぶ手法や考え方を共有する「ジャーナリストエデュケーションフォーラム2010」は無事に終了しました。東海大学まで足を運んで頂いた、ゲストや参加者の皆様、会場を手配してくれた河井先生、関わった全ての皆様に御礼を申し上げま…

「ジャーナリズムフェスタ2010」で話して来ました

2010年11月24-25日のツイートを再編集、参考に執筆しています。 「ジャーナリズムフェスタ2010 デジタルメディアでジャーナリズムは進化するか?」というイベントに参加してきました。 ジャーナリズムをテーマにしたイベントは、デジタルやソーシャルメディ…

「ジャーナリズムフェスタ2010」@大阪に参加します

11月27日に大阪で行われる「ジャーナリズムフェスタ2010 デジタルメディアでジャーナリズムは進化するか?」に参加します。第1部「ジャーナリズムはどこにいるのか」です。 ジャーナリズムフェスタは、独立系ジャーナリスト・表現者の現在を見つめ、未来を探…

KAN-FULL BLOG スタート時の広報戦略は明らかに失敗

2010年11月16-17日のツイートを再編集、参考に執筆しています 政府インターネットテレビ内の動画コーナー「KAN-FULL TV」とブログ「KAN-FULL BLOG」が開設されました。 説明によると『日本の元気を回復する「カンフル剤」となる菅内閣の政策を、みなさんにわ…

伝える技術や倫理をどう学ぶのか「ジャーナリストエデュケーションフォーラム2010」を開催します

マスメディアの記者、フリージャーナリスト、メディア研究者16人と学生6人によって2009年1月に立ち上がった「スイッチオンプロジェクト」では、大学生・院生向けのジャーナリスト育成プログラムから、社会人や経験者が学ぶ「ジャーナリストキャンプ」と活動…

「ちゃんと欲しがる女だけ 欲しがられる女になれる」ルミネの広告で分かるオンナゴコロ?

学習院大学法学部政治学科の講義「メディアリテラシー −情報の受け手から発信者へ−」で、広告を題材に情報発信者の意図を読み解くという課題を出しました(参考:広告を題材に情報発信者の意図を読み解く)。 様々な広告を題材に議論し、学生からは「直接見…

朝日新聞は衰退の4段階「一発逆転の追求」か

2010年11月15-16日のツイートを再編集、参考に執筆しています 現代ビジネスの記事「新聞記者たちの不安を聞きに行く【第二回】」 2期連続の赤字に苦しむ朝日新聞も、au携帯電話利用者向けに「EZニュースEX」の配信を始めたが、今夏時点で会員数は約80万人と…

広告を題材に情報発信者の意図を読み解く

学習院大学法学部政治学科の講義「メディアリテラシー −情報の受け手から発信者へ−」で、広告を題材に情報発信者の意図を読み解くという課題を出しました。 学生の身近にある広告を一つピックアップして、その内容やキャッチコピーなど、クライアント(広告…

身近な出来事から「ニュース」を見つけるトレーニング

学習院大学法学部政治学科での講義「メディアリテラシー −情報の受け手から発信者へ−」は、後期が始まっています。100人近い学生(申し込みは140人)が聴講していますが、ワークショップ形式を導入し、なるべくインタラクティブに進めています。「ワークショ…

東大i.schoolの「新聞の未来をつくる」とGoogleとYahoo!Japanの提携についてのレポート2本が「ジャーナリズム」に掲載

朝日新聞社ジャーナリスト学校が発行している「Journalism(ジャーナリズム)」2010年10月号に『ビジネス教育の手法から見えた新たなジャーナリスト教育の方向』と『ヤフーとグーグルの提携で懸念される情報への自由なアクセス』の2本を寄稿しました。 『ビ…

フォロワー獲得や急増を約束するのはツイッターのスパム行為

委員長として運営を担当しているWOMマーケティング協議会のガイドライン委員会を開催しました。ゲストに、デジタルガレージ・Twitterカンパニーの佐々木智也さん、ドワンゴ・ニコニコ事業本部 アライアンス事業部長の岡村裕之さん、アイスタイル・@cosme(ア…

広島大学の校友会だより「PhoenixClub」にインタビューが掲載されました

母校である広島大学の校友会だより「PhoenixClub」の第8号にインタビューが掲載されました。 「贈る言葉」先輩から、というOB・OGが学生にメッセージを話すコーナー。編集担当の職員やエディター、カメラマン、2人の学生さんが広島から東京にインタビューに…

旧ユーゴスラビア(クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、モンテネグロ)の旅

クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、モンテネグロを旅行してきました。数々の世界遺産、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の傷跡、さまざまな宗教や世界史を彩った帝国の歴史と影響など、考えること、学ぶことの多い旅でした。 クロアチアの首都ザグレブか…

ドブロブニク→バリ→ローマ、アドリア海クルーズとユーロスターイタリア

クロアチアのドブロブニクからイタリアのバリまでアドリア海をクルーズ… といっても夜のフェリーで、23時に出航して翌朝の8時到着という予定。バリからはユーロスターイタリアでローマに向かい、鉄道と船を満喫しました。 ドブロブニク港は、旧市街から少し…

コトル湾に浮かぶ人工島「聖母マリア島」に渡る

コトルを出発してドブロブニクに行く途中に、コトル湾の中央に浮かんでいる人工島「聖母マリア島(Gospa od Skrpjela)」に渡ることにしました。ぺラスト(Perast)から渡し舟が出ています。街の中央部分にある船着場に行くと切符売りの人が声をかけてくるの…

モンテネグロの城塞都市「コトル」

モンテネグロにある世界遺産の街「コトル」は、すぐ後ろに迫る険しい山と海の間にある城壁都市です。隣国クロアチアの観光地「ドブロブニク」からは車やバスで約2時間なので、ドブロブニクから足を伸ばす人もいるようです。 城壁を15分ほどのぼったところに…

サラエボからコトルへのドライブ

ボスニア・ヘルツェゴヴィナの首都サラエボから、モンテネグロ西部にあるアドリア海沿岸の街コトルを目指します。車はレンタカーのプジョー308。11時前にサラエボ中心部を出て、到着したのは17時ごろでした。グーグルマップでみるとこんな感じです。途中、モ…

サラエボの中心部「バシチャルシァ」

サラエボはボスニア・ヘルツェゴヴィナの首都。多様な文化が入り混じった街で、中心部を少し歩くだけでオスマン朝、オーストリア=ハンガリー帝国の影響を見ることができます。 サラエボと聞くと、紛争時代のイメージがあり、危険なのではないかと思う人もい…

サラエボの宿「ホテル・ヨーロッパ」

サラエボでは中心部バシチャルシァにある高級ホテルホテル・ヨーロッパに宿泊しました。廃墟だった建物を改装してオープンしたので、掲載されていないガイドブックもあるようです。 すぐ近くにバザールやイスラム寺院、大聖堂がある、すばらしい立地。第一次…

サラエボ「トンネル博物館」「スナイパー通り」「青空市場」

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争から15年が経過しましたが、サラエボには紛争の跡も残ります。ガイドさんにお願いして、回ってもらうことにしました。 トンネル博物館は、サラエボを取り囲む丘陵地帯に配置されたユーゴスラビア人民軍に包囲され孤立していた(…

スプリット→トロギール→モスタル

クロアチアにあるアドリア海沿岸のスプリットからトロギールに立ち寄って、ボスニア・ヘルツェゴヴィナのモスタルに向かいます。いずれも世界遺産です。 スプリットはローマ史跡が残る古い街。ローマ皇帝のディオクラティアヌスが退位後に住んだが残っていま…

クロアチア国鉄の振り子式気動車でザグレブ→スプリット

クロアチア国鉄の振り子式車両7123形気動車で、クロアチアの首都ザグレブからアドリア海沿岸のスプリットを目指します。ICN525号、ザグレブを1519に出て、スプリット2052と長い旅です。 国際列車が発着するザグレブ中央駅。 入線する列車。2両編成。一日3往…

朝日カルチャーセンターのジャーナリズム実践講座で講師を担当します

朝日カルチャーセンター立川で9月から開講する「就活に役立つ メディアとジャーナリズムの実戦講座(総論編)+1日記者体験」に協力します。全5回のプログラムには、支局での記者体験も含まれ、優秀作品はアサヒ・コムに掲載される予定とのこと。 コースディ…

記者体験プログラム2010『模擬取材で起きたメディアスクラム、決め付け…』

記者体験プログラム2010では、スイッチオンプロジェクトで独自に開発した模擬取材(シミュレーション)を行いました。 参加した学生は新人記者となり折船村(架空)に配置された、10人の村人役を取材して行く事で、村で何が起きているのかを探るというもので…

記者体験プログラム2010『インタビューでノートが取れない』

坪田さんの模擬インタビュー(参考:インタビューには頭を5分割して挑むこと)の後は、参加者が3人1組のグループとなり、事前課題を素材にして相互インタビューを行いました。 事前課題は「最近の自分に関するニュース」を説明する写真を1枚撮影して、タイト…

記者体験プログラム2010『インタビューには頭を5分割して挑むこと』

スイッチオンプロジェクトの「記者体験プログラム」。1日目は恒例のアイスブレイク「他者紹介」からスタート。「モジュールライティング」を活用したワークショップの後、メディアデザイナー坪田知己さんによる模擬インタビューが行われました。 インタビュ…

「記者体験プログラム」始まりました

スイッチオンプロジェクトの「記者体験プログラム」が始まりました。今日から3日間代々木オリンピック記念青少年センターで、参加学生、記者や研究者、広告関係者からなる指導者、運営スタッフ、合わせて100人が合宿します。 全国から集まった学生は、スイッ…