ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

ユーザーの意見とマネタイズ、そしてビジネス

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ユーザーを切り捨てるCGMサービス運営者 〜悲しいけどこれ、ビジネスなのよね〜

藤代さんの論調は『経営者さん、ユーザーあってのCGMサービスだってことを忘れてないかいBaby?』

↑はい呼びましたでしょうか? どの藤代かは良くわかりませんが、多分この前のエントリー「ユーザーのおかげで成長した企業がユーザーを忘れる」へのレスであると… 違っていてもそういうことにして話を進めることにします。
確かにビジネスという視点は大切です。前のエントリーでは、ミクシィのPCレイアウトとニューシングを混ぜて書いてしまったので、簡単に整理しておきたいのですが、上原社長の場合はよく知っている間柄なので上原社長のウェブサービスへの高い理想と現状の差に思わず「閉める」発言をしてしまったということだと私なりに解釈していますが、運営者がサービスのクオリティをユーザーの責任にしたらお終いという点でユーザーを忘れたということです。
仮にサービスの方向性やユーザーターゲットを変えたいなら別のやり方があったはずですから。いま、たくさんのユーザーからの声が寄せられているようなのでそれに答えて頑張ってほしいと思います。

で、ミクシィです。

ヘビーユーザーとライトユーザーを比べた場合圧倒的に後者のユーザーのパイが大きいマーケットになりつつある場合(SNSなど)は、運営側としては初期ユーザーであるヘビーな人たちをさしおいてでもデザイン変更・システム変更などを行う、という決断をすることになるだろう。

があることは分かります。確かにライトユーザー向けのページになったと言えるのかもしれませんが、リニューアル前は2カラムか3カラムをユーザーが選択できたのに、それがなくなってしまったのはシンプルにサービスとして後退している、右側のカラムがあまりにもミクシィ側が「見せたい」コンテンツばかりに見えた、ことがユーザー軽視だと考えた要因です(主目的はCSS導入でページを整理しておきたいということだと思いますが)。
そのうち慣れて気にせず使うようになるというのは分からなくもないですが、サービスへの姿勢が気になったのです。

右側のカラム(私はakiyanの書いてくれたスタイルシートのおかげで消してしまいましたが)に表示されるのが広告やミクシィ内コンテンツであっても「思わずクリックしてしまう」ようなユーザーに役に立つものであったらな、とも思います。ミクシィの広告やコンテンツの出し方は「出していればクリックするだろう」といった感じに見えます。マネタイズが難しいCGMで数少ない成功を収めているミクシィですから、これまで投資した分を「取り戻したい」という気持ちは分からないではありませんが、リニューアル時にヘビーユーザー向けに設定機能を設けることも出来るはずです。
ユーザーは確かにわがままですが、それでもユーザー視点と成長速度を両立していくのがビジネスなのではないでしょうか。

「アイデアというのは 複数の問題を一気に解決するものである」

任天堂の岩田社長が遊びに来たので、みんなでご飯を食べながら話を聞いたのだほぼ日刊イトイ新聞