ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

ゼミ10周年イベントを終えて…「いいものを創るためにみんなで全力を尽くす。」

法政大学社会学部メディア社会学科藤代裕之研究室(藤代ゼミ)の10周年イベント「オープンゼミ」が無事に終了しました。参加者の高校生や小学生、その保護者の皆さん、ゲストの皆さん、新聞博物館の皆さん、取材頂いた記者の皆さん、ありがとうございました。そして、ゼミ卒業生と現役生、お疲れ様でした。とても楽しく充実した2日間でした。

「オープンゼミ」は2023年8月11・12日に、横浜の日本新聞博物館で行いました。藤代ゼミは日頃から共同研究やゲスト講義などで、様々な企業や団体、クリエイターやジャーナリストの方に協力を頂いています。社会に開かれたイベントにしようと、関わりが深い新聞博物館にお願いして実施しました。

10周年ということですが、これまで徳島新聞NTTレゾナントと勤務してきましたが、同じ職場で10年を超えたのは初めてです。大学の教育と研究は本当に面白く、難しく、そして楽しい、ものですが、イベントでは何より「ゼミ生たちが楽しそう」と多くの方に言ってもらえて嬉しかったです。

手作りのポップで参加者やゲストの皆さんをお迎え。10周年を記念したリーフレットも制作し、配布しました。

一人ひとりの個性を大切にしながら、チームとしてそれぞれが役割を果たすのが藤代ゼミ。サッカーのようなゼミ活動を記念ユニフォームで表現。背番号は卒業生から選んでいく。誰が何番なのか関係者の注目を集めていました。

高校生向けの「フェイクニュースを見抜くワークショップ」では、フェイクニュースの要因となっている「こたつ」記事のタイトルづくりを通じてフェイクニュースが生まれる構造を学んでもらいました。

 

セッション1「共感社会における多様性理解とインタビュー 」
登壇者: 依光隆明さん(ジャーナリスト)、市川文子さん(リ・パ ブリック)、清水淳子さん(多摩美術大学) 企画・進行:⻘柳美里(藤代ゼミ 8 期)

 

セッション2SNS 時代のニュースと物語を問う」
 登壇者: 石戸諭さん(ノンフィクションライター)、明知隼二さん(中国新聞)、田村真菜さん(NPOスタッフ) 企画・進行:後藤現(藤代ゼミ 7 期)

 

セッション3「消費時代のメディアの在り方」
登壇者: 森永真弓さん(博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所)、小川丈人さん(ナディア) 企画・進行:秋山聡美(藤代ゼミ 4 期)


新聞博物館の展示を取材する小学生向けのワークショップ。新聞記者になって「うそ」を見抜こう。

 

セッション4「 風の人から関係人口へ−ゼミ活動 10 年を振り返る- 」
登壇者:田中輝美さん(島根県立大学)、藤代裕之(法政大学) 企画・進行:坂井友紀(藤代ゼミ 2 期)


新聞博物館の尾高館長による企画展「多様性 メディアが変えたもの メディアを変えたもの」解説。

ワークショップの準備をするゼミ生。


イベントが終わると卒業生たちから続々と改善や課題の指摘メッセージが届きます。めんどいよ!(笑)どれも、厳しい指摘の最後にどう関わるかが書いてあります。メッセージに返信しながら、最高の結果を出すために、それぞれが役割を見つけ、自ら動き、声を掛け合い、全力で楽しむ。「いいものを創るためにみんなで全力を尽くす。」というゼミとなったことを心から感謝して、嬉しく思いました。

卒業生たちとの打ち上げでは「20周年はもっとお祭りで行こう!」と早くも企画が議論され始めていました。次の10年に向けて、藤代ゼミをどうぞよろしくお願いいたします。