ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

2004-01-01から1年間の記事一覧

思い上がりとカン違い。記者って何様?

ジャーナリズム考現学さんの「記者会見はなぜ非公開か?」。私もこの問題について書こうと思っている間に、事態が進行しているようで… 現役記者浜村氏がブログで「私も出て行ってくれと言う」と書いてるのを見て「これはマズイ!」と思いました。年末進行で…

トップの対応が流れを変える

「社員は悪くないんです」。自主廃業に追い込まれた山一證券の野澤正平社長(当時、現センチュリー証券社長)は会見で涙を流しながら社員の再雇用を呼びかけました。*当時の心境を語るインタビュー「山一證券の十字架を背負い続ける」 そのおかげか、山一に…

岡山で会いましょう 2

魚住昭氏を講師に迎えて開かれる新聞労連青年女性部の集会(2005年1月20・21日 岡山メルパルク)。私の参加する分科会(E)の名称が変更され「新聞人はマスゴミ批判に耐えうるか? 〜ブログ時代のジャーナリズム〜」になりました。一般参加可能で…

新聞を読まない人をどうするのか、若者向け紙面の改革

新聞を読まない人たちをどうするのか。今、新聞は必死で無読者対策を進めています。紙面を変えたり、景品を付けたり、HPのコンテンツで囲い込んでみたり… 私が中高生向けの紙面を担当していることは、プロフィールにも書いてありますが、この経験がなけれ…

岡山で会いましょう

新聞労連の青年女性部が2005年1月20・21日に岡山市のメルパルク岡山で「新聞産業 働き改革 〜あなた仕事愛してる?」と題した集会を開くと連絡がありました。ゲスト講師は、このブログでも紹介している元共同通信記者で「渡邉恒夫メディアと権力」…

ブログが「週刊アスキー」に紹介されました

「アスキーに載っているらしいですね?」友人からのメールで気づいた。さっそく買いに行ってみました。パソコン雑誌を買うのはすごく久しぶりで、どこに置いてあるのか探すのに一苦労でした。ページをめくると… 歌田明弘氏が書いている「仮想報道」というコ…

本田靖春氏死去

「不当逮捕」などの著作で知られる本田靖春氏が亡くなりました。71歳。血液の売買を追及した「黄色い血」追放キャンペーンは現在の献血制度導入のきっかけになりましたし、不当逮捕は先輩の記者(スクープ記者でもあり、破天荒な人でもあったようです)の…

有意義だが、寂しさも…

先日、新聞社でネット事業に関わる有志が集まる会合に出席しました。新聞の新たなネット事業を日々実践している(かつ、私のネットへの関心にかなり影響を与えている)私の友人の紹介で、まったくネット事業に関わっていない私が参加できることになったので…

関西には空港が多すぎる 2

関西には空港が多すぎると書いたら、反響が多かったので驚きました。 空港という社会基盤を取り上げたことにより、「地域エゴ」を語ることの難しさが自分自身にも改めて実感できました。しかし、いろんな方から意見をいただいても、あえて言おう、地域エゴは…

取材の現場から9

記者による中越地震リポート。趣旨はこちら(一度はお読みください)。また、現地の状況は絶えず変化しています。筆者の考えが変化したり、表現にブレが生じる可能性が高いため、継続して読んで判断してもらえると助かります。◆Aカメラマン・最終報告◆現地…

関西には空港が多すぎる

関西国際空港の決算が黒字化したというニュース。国からの支援(なぜか補給金などという意味不明な言葉)がなければ赤字ですが、2本目の滑走路予算がほしい関空会社としては、なんとか黒字にしたというのが実態でしょう。ここ数ヶ月、各新聞の伊丹空港の格…

募金「祭」実行

「新潟中越地震募金「祭」を提起したい」と呼びかけたわけですから私も募金。 東京にプライベートで行く用事がありました。日本橋三越本店で行われている「第6回とびっきりの新潟展」(28日まで)の会場に設定されている募金箱に少ないですが、気持ちだけ…

伝える側と受け取る側のミスマッチ

「紙メディア速報 震災現場で活躍」との見出しで、11月20日付日経プラスワンのコラム・デジタルスパイス(ノンフィクション作家・山根一眞氏が執筆)に当ブログでも紹介した移動支局車「ぶんぶん号」のことが紹介されていました。 「大災害時にネットは…

「紙」の現状と将来

私が読んでいる2つの新聞関連ブログで新聞の未来と現状について、相次いで記事がアップされていました。共同通信の署名で書く記者の「ニュース日記」(最近本当に面白くないのですが…)の「新聞の未来」と愛と妄想の日々。さんの「パソコンのトラブルって」…

新潟中越地震募金「祭」を提起したい

もうすぐ新潟中越地震発生から1カ月です。ずいぶんと「前のめり」のような気がします。それは、新潟中越地震のボランティア関連のサイトやコメントのことです。ボランティアは仕事や学業の余暇を利用して行うものではないのでしょうか? 「その人ができるこ…

取材の現場から 8

記者による中越地震リポート。趣旨はこちら(一度はお読みください)。また、現地の状況は絶えず変化しています。筆者の考えが変化したり、表現にブレが生じる可能性が高いため、継続して読んで判断してもらえると助かります。◆B記者・最終報告◆ 通信環境が…

取材の現場から 7

記者による中越地震リポート。趣旨はこちら(一度はお読みください)。また、現地の状況は絶えず変化しています。筆者の考えが変化したり、表現にブレが生じる可能性が高いため、継続して読んで判断してもらえると助かります。◆C記者・代表取材について◆ 代…

何とも言いようが…

「関西テレビの記者がボランティアを装って取材活動した」との記事。私も読みました。もう何とも言いようがありません… あれだけマスコミ批判が高まっているにもかかわらず。それも、ボランティアを装うとは。悲しいです。 ところで、毎日新聞の記事によると…

どうして「タレント」なのか?

次々と消費されていくニュースの中でどうしても書いておきたいことがありました。それは、島田紳助の呼称問題です。 すでに、ジャーナリズム考現学さんが「容疑者呼称」でまとめて、かつ問題点も書かれています。(以下ジャーナリズム考現学さんからの引用)…

日放労の決断

NHKの労働組合である「日本放送労働組合」(日放労)が、定期中央委員会で、海老沢勝二会長に一連の不祥事とその後の対応などの責任を取って辞任を求める要求案を、満場一致で可決した 。というニュース。「御用組合の印象が強かった日放労が、思い切った…

取材の現場から6:ありがとうボランティアと被災者乞食

記者による中越地震リポート。また、現地の状況は絶えず変化しています。筆者の考えが変化したり、表現にブレが生じる可能性が高いため、継続して読んで判断してもらえると助かります。◆Aカメラマン◆ 被災地にはボランティアの力が必要だ。これは間違いない…

声高に叫ぶのは

今回の中越地震では、2ちゃんねるなどの掲示板やブログで「マスゴミ批判祭り」が繰り広げられました。何度も書いてきたように、マスコミの行動に反省が必要なことは言うまでもありませんが、感情的で声高な批判は当事者ではないケースが多いのではないでし…

取材の現場から5:抑制されているメディアの取材

記者による中越地震リポート。現地の状況は絶えず変化しています。筆者の考えが変化したり、表現にブレが生じる可能性が高いため、継続して読んで判断してもらえると助かります。◆B記者◆ メディアの取材については、今回はかなり抑制がきいているという印象…

台風被害 その後…

台風23号で自宅が床下浸水の被害を受けてから約2週間が過ぎました。現在は、1階の一部の部屋が床下への点検、送風を続けているため使用できませんが、生活はほぼ平常どおりできています。床上浸水した知人の家はまだ風呂も入れず、不便な生活を強いられ…

取材の現場から4:ヘリで山古志村の牧場を訪れた

記者による中越地震リポート。現地の状況は絶えず変化しています。筆者の考えが変化したり、表現にブレが生じる可能性が高いため、継続して読んで判断してもらえると助かります。◆B記者◆ ヘリで山古志村の牧場を訪れた(ヘリは牧場主の好意により同乗)。こ…

取材の現場から3:「ここだけ新聞」にガッカリした

記者による中越地震リポート。現地の状況は絶えず変化しています。筆者の考えが変化したり、表現にブレが生じる可能性が高いため、継続して読んで判断してもらえると助かります。 ◆Aカメラマン◆ 北海道新聞が新潟日報に支援派遣したマイクロバス型の移動支局…

取材の現場から2:局所的被害と健全な場所の多さ

記者による中越地震リポート。現地の状況は絶えず変化しています。筆者の考えが変化したり、表現にブレが生じる可能性が高いため、継続して読んで判断してもらえると助かります。◆B記者◆ 災害取材では現地に到着するまで、正直に言えば記者も「他県に住む一…

取材の現場から1:出来ることは撮る事

私たちマスコミは何ができるのか。ここ数日考えてきました。被災者のプライバシーを踏みにじるマスコミ。取材に行きながら救出されるマスコミ。功名心にかられ、スクープやセンセーショナルに走る。最低です…。 ただそれも否定しようのないマスコミの側面で…

何を楽しむのか!(怒ってました)

これがパワーブログのやることか。木村剛氏のブログに「これが新潟県中越地震の真実だ!」の記事。かねてから既存メディアに不信感を募らせている木村氏が現地でのマスコミの悪行を他のブログを引用することで紹介しています。このネタの真偽はネットde監視…

この災害を次に生かすために

相次ぐ台風と中越地震で、既存メディアの弱点が露呈しました。私自身、新聞社にいながら、自宅の浸水を十分に知らず、無力であることを心底実感しました。それに被災後も、衝撃的な写真や被災者のインタビューばかりで、ごみの捨て場所や市役所への各種届出…