下流社会と機会不平等
新メディアα版(ブロガーズセッション)の第一弾の議論を編集チョ(暫定)としてチェックしながら、最近読んだ「下流社会」とずいぶん以前に読んだ「機会不平等」を思い出しました。
- 作者: 三浦展
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/09/20
- メディア: 新書
- 購入: 2人 クリック: 125回
- この商品を含むブログ (673件) を見る
- 作者: 斎藤貴男
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/02
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 74回
- この商品を含むブログ (48件) を見る
下流社会はサンプル数が少ない(と著者も認めている)ものの、「階層意識」の変化と消費動向、生活、文化が今後どう変化していくかの参考にはなるでしょう。
ちなみに、男性は、1・ヤングエグゼクティブ系、2・ロハス系、3・SPA!系、4・フリーター系、と分かれるそう(人に言わせると、私は思いっきりロハス系らしい)。さらに、分析すると、低階層の若者ほど自分らしさを大切にし、自己能力感があると思っているらしい…
著者は『能力がないのに夢だけ見ていて、いつまでも夢から覚めないのは確かに問題…』『自分らしさ志向が高いことは、自分らしさを持っていることを意味しない』と、まあよく考えれば、当たり前のことを書いてくれています。このあたりはブロガーズセッションで雑観さんが私の言葉を引用してくれていて、『ガ島通信氏が言っている「負け組なのに勝ち組と思っている」=小泉支持層というのがもし実在する仮説だとしたら、幻想が壊れたときの反動はものすごい』という部分と重なるなとか…
そんな階層化する社会でいいのか!と問題を投げかけるのが機会不平等です。