ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

伝える技術や倫理をどう学ぶのか「ジャーナリストエデュケーションフォーラム2010」を開催します

マスメディアの記者、フリージャーナリスト、メディア研究者16人と学生6人によって2009年1月に立ち上がった「スイッチオンプロジェクト」では、大学生・院生向けのジャーナリスト育成プログラムから、社会人や経験者が学ぶ「ジャーナリストキャンプ」と活動を広げてきました。12月に表現や伝える技術や倫理を学ぶ、新たなイベントを実施します。
趣旨に賛同して頂き、早稲田Jスクール、Yahoo!ニュースの編集者など、多彩なゲストを迎えることができました。登壇者だけでなく参加者も一緒になり、知識や問題意識を共有し、学びと実践に向けて話し合います。私も全体セッションの司会と「ジャーナリストのためのソーシャルメディア講座」を担当しますので、関心のある方は、ぜひご参加ください。

<日時:場所:参加費>

12月4日(土曜日)13時30分から18時10分
東海大学湘南キャンパス(神奈川県平塚市北金目四丁目1番1号)11号館
無料

<全体セッション>

『メディアスクラム、誤報、取材拒否… 大学生による記者体験プログラムで何が起きたか、何を学んだか』
山口 浩   駒澤大学GMS学部准教授(大学教員役で参加)
原田 博子  子育てNPOぴっぴ理事長(婦人会会長役で参加)
町田 寛典  神奈川新聞デジタル編集部(デスク役で参加)
善名 朝子  筑波大学芸術専門学群(芸術祭企画者役で参加)
司会:藤代 裕之 スイッチオンプロジェクトプログラムディレクター

<ワークショップセッション>

ジャーナリスト教育、インターネット時代のスキル、ジャーナリストの倫理の3つのトラックに分かれています。トラックは平行して開催されます。

トラック1:ジャーナリスト教育
  • 「日本の大学におけるジャーナリズム教育―『個』のプロフェッショナルを育てることは可能か」 瀬川至朗(早稲田大学大学院ジャーナリズムコース プログラム・マネージャー)
  • 「欧米ジャーナリスト教育のいま」 五十嵐浩司(朝日新聞・前ジャーナリスト学校事務局長)
  • 「メディアトレーニング―NGワードの実例をもとにしたディスカッション」 石川慶子(広報コンサルタント)
トラック2:インターネット時代のスキル
  • 「ウェブでどこまでできるのか―この瞬間のニュースを発掘し、展開するためのスキルとテクニック」 岡本真(アカデミック・リソース・ガイド株式会社 代表取締役/ARG編集長))
  • 「ネットで『新聞記事』は読まれない」 奥村倫弘(ヤフー株式会社 メディア編集部部長)伊藤 儀雄(ヤフー株式会社メディア編集部トピックス担当編集者)
  • 「ジャーナリストのためのソーシャルメディア講座」 藤代裕之(ジャーナリスト/スイッチオンプロジェクトプログラムディレクター)

海猿 (12) (ヤングサンデーコミックス)

トラック3:ジャーナリストの倫理
  • 「このメッセージは何のため?広告とジャーナリズムのはざまで考える」 安藤真澄(大手広告会社勤務、名古屋大学招へい教員)
  • 「自分なら報道するのか―漫画『海猿』で考えるジャーナリストの行動、倫理、判断」 川上慎市郎(グロービス経営大学院准教授)*1

<申し込み>

イベントは無料ですが、事前にこちらのフォームから申し込みをお願いします。
【関連エントリー】

*1:このセッションに参加を希望する人は、事前に[http://www.amazon.co.jp/gp/product/4091523706?ie=UTF8&tag=gatotushin-22&linkCode=xm2&camp=247&creativeASIN=4091523706:title=漫画「海猿」]の10巻94話(年末)〜12巻114話(名簿)までを読んで、以下の問いに対する答えを考えて来てください。課題:あなたが浦部美晴であったとしたら、この事故による死傷者名簿の作成作業に加わりますか。またそれはなぜですか。判断とその理由を述べてください。