IIJがイノベーションインスティテュート
インターネットイニシアティブ(IIJ)が、次世代のインターネットを担う新技術の開発と事業化を支援する「イノベーションインスティテュート」をスタートさせるというニュースがありました。昨年末から仲間たちと大手町ビジネスイノベーションインスティテュート(OBII)を運営してウェブ開発や地域活性化などのサポートを行っているわけですが、IIJのような老舗が同じような事業(もちろん規模ややり方は違うわけですが)をスタートさせることに「OBIIは間違ってなかったんだなー」と安心したり「一歩早かった」とちょっとうれしく思ったりしています。
IIJのプレスリリースによると趣旨や概要は
<趣旨>
次世代のインターネットの実現に向けた新技術の開発と、その技術を応用した革新的なネットワークビジネスを継続的に創出していくための環境整備、インキュベーション事業を行います。<事業内容>
次世代のインターネットを形成するための新技術の研究開発
契約社員としての雇用(2年間)、オフィス環境の提供、PC等の備品の提供、等。 開発した技術のサービス化、事業化の支援
上記を担う人材の育成
とのことで、新技術公募は来年の年1月7日からです。
OBIIの活動は(ビジョンや趣旨についてはOBIIとはをご参考にしてください)運営メンバー全員がサラリーマンなので限られたものになっていますが、IIJの事業では技術者を社員としての雇用することやゴールドマン・サックスやジャフコといった金融・ベンチャーキャピタルのサポートもあり、何が生まれるのか今後の展開が楽しみなのですが、海外に目を向けてみれば、先日もOBIIミーティングのテーマとなったGoogleの携帯プラットフォームAndroidの「Developer Challenge」の賞金総額が1000万ドルだったりします。
腕のある技術者は日本にいながら世界に向けてチャレンジ出来るような状況になっており、単にIIJが技術者を短期雇用して各種サポートをするというのだけは難しいかもしれません。囲い込まずに、インターネットの緩やかなつながりを活用して、日本の技術者の底力ややる気を引き出すような取り組みになればいいなと思います。