ガ島通信

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美作市上山地区でのゼミ生の卒論報告に同行してきました

代ゼミ生が執筆した「地域コミュニケーションとしての移動の可能性   中国地方3地域のフィールド調査から」という卒業論文岡山県美作市上山地区での報告に同行してきました。卒論は、地域交通をテーマに鳥取県岩美町、岡山県西粟倉村、上山地区をフィールドにして運営者、利用者にインタビューを重ねたものです。

卒論の内容は、注目されているMaaS(Mobility as a Service)では移動目的に合わせて便利にアプリを提供したり、オンデマンドバスなどを提供することが行われていますが、目的別に便利さを追求しすぎるのではなく、一方で、コミュニケーションを求める人に対応しすぎるのではなく、余白を持ったゆるやかな設計が必要というものです。

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上山地区では、「みんなの孫プロジェクト」の水柿さんが、ヒアリングに対応いただいた地域の方に声をかけ、ミニ報告会を開催して頂きました。ゼミ生が、高齢者の方にも読めるように文字を大きくしたレジュメを用意し、暮らしにおける移動とコミュニケーションを軸に調査を報告しました。

地域の方が手作りしたお菓子を食べながら、研究に対する質問や感想、調査時の思い出などを話をして、就職に向けて送り出して頂きました。

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なお研究は西粟倉の猪田有弥さんが取りまとめている『ローカル・モビリティ白書』に収録される予定です。

水柿さんについては田中優子総長(当時)とのインタビューがあります。

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