ガ島通信

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「もっとボランティアを!プロジェクト」第一期終了

ボランティアインフォでは、被災地に入ってボランティア情報を収集する「もっとボランティアを!プロジェクト 情報発信で被災地を支えよう」の第一期の活動が終了しました。

東京と仙台の学生ボランティアに、社会人がサポートしながら一緒に取り組みました。被災地で活動するボランティアに話を聞き、課題を、時に苦しみながら、学生が日々成長していくのが分かります。フェイスブックに書き込まれた学生の振り返りを抜粋します。

同じ目標に向かって、長時間のディスカッションをしたり、情報や改善点のシェアをしたり、たくさん考えた1週間でした。実際に現地に出向き、自身の目や耳で感じ、考え、それを言葉にしてディスカッションして…初めて顔を合わせた学生が、初めての土地で走り回り、考え抜き、互いの意見をぶつけ合う。そんな経験はここでしか出来ません。そこから得たものは数多くあり、「充実」という一言では語りつくせないほどの経験をしました。

「3日じゃ足りない!もっといたかった!」です。そ​れくらい毎日が充実していました。これ​から参加される皆さんもぜひ「新しい仲間との新しい取り​組み」にワクワクしていてください。現地では思いっきり​主体的に動いてみてください。多くの宝を得ることができ​ると思います。

データを入力​した団体にボランティアの応募があったときの喜びは格別​でした。「1人を10人に、10人を100人に」という​情報ボランティアならではの醍醐味をもとボラプロジェク​トでは味わうことができす。次の期間に参加する方も是非​仙台で「やったー!!」と声を上げてきてください!

もとボラプロジェクトは、まるで記者の取材をしているよ​うです。被災地を巡り、現状を目で見て、被災者やボラン​ティアの方の話に耳を傾けます。一番難しいと感じたのは、この「話を聞く」ことです。

「もっとボランティアを!プロジェクト」の募集チラシには「刻々と変わる被災地で自ら判断し、自発的行動が取れる方」「コツコツと地道な作業が出来る方」と書いてあったのですが、情報ボランティアはルーティン作業というよりも、考え、行動し、改善していくことが求められます。
ボランティアを集めたい人や団体の気持ちを汲み取り、どうすれば実現できるのか、またボランティア情報を見る人の気持ちも考えていく必要があります。ボランティアインフォのスタッフも、熱意ある学生にはどんどんまかせていきますし、意見も取り入れていきます。
第一期の活動は学生毎日ブログに活動レポートを書いてもらっています。

  • 『東京から参加した学生さんからは「実際に現地に来てみて改めて被害の甚大さを実感した。」「自分たちの活動の重要性について再度考えさせられた」という声が聞かれました』もとボラプロジェクト参加学生レポート1日目
  • 『情報掲載につながるお話は見つけられなかったけれど、現場に足を運ぶことの大切さを知った一日でした。』もとボラプロジェクト参加学生レポート2日目
  • 『多くのがれきが撤去され、被災者が仮設住宅に入居された今、必要なのは短期的ではなくて中期的、長期的に活動にかかわってくれるボランティアであり、まだまだ多くの人手・物資が必要であること』もとボラプロジェクト参加学生レポート3日目
  • 『団体や社会福祉協議会ができない、個人だからこそできること。「ただがれきを撤去するだけで捨ててしまうのはもったいない。漁師さんが使う、うきや、包丁など、いろんなものがでてくる」と、がれきの撤去をしながら使える道具を洗って届ける活動を行っています』もとボラプロジェクト参加学生レポート4日目
  • 『お話を伺うなかで最も印象に残ったのは、「1000年かけて人間が海を汚したものが、陸に戻されただけ。海が『こんなものはいらねぇ』と返してきただけさ」という言葉でした。この言葉を聴いて、前向きに生きようとする姿に感銘を受けました。しかし、その一方で、押し潰された車やがれきがまだまだ残る畑を前に、復興への道のりの遠さを感じずには居られませんでした』もとボラプロジェクト参加学生レポート5日目
  • 『全く人気のない所も多く、このまま人の手が入らず忘れ去られてしまうのではないかと思うような、全く復興の進んでいない場所もありました。そうなってしまわない為にも、もっと南三陸町で活動している団体さんの手助けをしたいなと思いました』もとボラプロジェクト参加学生レポート6日目
  • 『「ちょうど、君たちのボランティア情報を見たボランティアさんが来てくれているよ」と。詳しくお話を聞くと、他にもボランティアインフォのデータベースを見た方から連絡があり、来てくれることが決まっているそうです。「いい仕事してるね。これからも頼むよ」と、嬉しい言葉を頂きました」もとボラプロジェクト参加学生レポート7日目

10日19時から東京で第一期の活動報告会を行います。東京と仙台の学生からのレポートや第二期(16日から)・三期(23日から)への参加相談もありますので、プロジェクトに関心があるかたはご参加ください。
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