ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

読売新聞「時代を開くブロガー」に取り上げていただきました

読売新聞文化面の連載企画フロント4「時代を開くブロガー」に、橋本大也さん、荻上チキさんとともに紹介していただきました(4人目は22日掲載、小飼弾さんでした)。見出しは「メディアの現状 鋭い視点で」です。

記事は、新潟県中越地震で感じた「双方向コミュニケーションの可能性」と記者リポートの取り組みから始まり、務めていた新聞社の退社理由、日経IT-PLUSで連載中のコラムのこと、誰もが発信できる時代のメディアリテラシーの大切さ、ブログの可能性と、多岐に渡る話題をうまくまとめて頂きました。

記事を読んだ新聞記者時代の友人からメールも届き、全国紙の広がりを感じました。

ブログを書くことで誰もが情報発信できる時代を体験しながら、メディアやジャーナリズムの変化を追いかけるという、面白い体験が出来ているのはジャーナリスト冥利に尽きるところがありますが、既存メディアでは「社会の枠組みを捉え、読み解き、時代を記録していく」ことはますます難しくなっているように思います。
この問題意識を、4年の新潟県中越地震の際には記者リポートというかたちで実践しましたが、インターネットの広がりによってジャーナリストを担う人々の裾野は拡大していますし、さまざまな関心に沿ったミドルメディアが登場するなど、もはや既存メディアだけがニュース・報道を担う存在ではなくなりつつあります。これがここ数年の最も大きな変化かもしれません。

誰もがジャーナリズムを担えるなら、どうやって底上げしていくかがを考える必要があります。誰もが情報発信してメディア化する時代に対応した新たなメディアリテラシーも考えたい。北海道大学CoSTEPでの取り組みもそうですし、9月には中堅以上の記者が腕を競う「記者合宿」も開く予定です。
何事も少しずつ積み上げることが大事で、積み上げている時は変化が緩慢なように感じても、振り返ると何かが大きく変化している。もしかしたら、ブログのもそういうものかもしれません。

追記 読まぬは本人ばかりなり>< - 読売新聞2008年07月22日p15(404 Blog Not Found、小飼さんのエントリー)