ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

メディアジャム(mediajam)に取材に行ってきました

神奈川新聞社がスタートさせたニュースアグリゲーターメディアジャム(mediajam)を取材して、日経IT-PLUSの連載に「ネットが「スクープ」を生む時代に既存メディアが行く道は?」の中で掲載しました。

メディアジャムをミドルメディアのひとつととらえたもので、最近起きた「ねんきんダイヤル」問題のニュース生成過程を例にしてミドルメディアの役割を紹介しています。

この取材で、カナロコがスタートしたときから注目していたメディア局長でLLC代表の松澤さんにもお会いできて、お話をお伺いすることが出来たのが、もっともうれしいことでした。お忙しいところ色々な話を聞かせていただいてありがとうございました。お話を聞いていると、若いネットベンチャーの社長のようで、想像以上に「ウェブ人」でした。
コンテンツの作成側である新聞社がニュースアグリゲーターを運営するというのも静かに波紋を広げているようですが、個人的に注目したのは(日経の記事にも少し書きましたが)、神奈川新聞がミツエーリンクス社とLLCを組んだこと。

これまで新聞社は、会社の組織力や資本力に比べて、身分不相応な大手ベンダーと付き合ってきました。新聞制作システムや輪転機は高性能で使いこなせていない、と言うよりも実は汎用品で十分というものもあります。田舎に住んでいる小金持ちが、見栄で特注のフェラーリを買ったものの林道を走っているようなことがまかり通っていたわけです。

しかし、神奈川はより実質的なビジネスパートナーの選び方をしたようです。松澤さんは「発注者と受注者という関係ではなく、対等にパートナーとしてやっていこうと言う理由で合同会社にした」と話されていました。ミツエーリンクスの若さと開発力を高く評価しているよう。ミツエー側のLLC代表者・藤田さんも取材に同席してくれましたが、優秀なエンジニアである印象を受けました。

現状のメディアジャムはあくまでβ版で、今後の開発はユーザーの反応も見ながらラボ的に進めていくそう。神奈川とミツエーのコラボレーションから、何が生まれるのか非常に楽しみです。

ちなみに、メディアジャムとカナロコのオフィスは、関内の駅から徒歩5分ほどの横浜メディア・ビジネスセンター内にあります。オフィスはフリーアドレス制。大きな窓からはみなとみらい地区が一望できるうらやましい環境でした。



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