ガ島通信

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新ミドルクラスに必要な人材

フラット化する世界(上)フラット化する世界(下)
日経ITーPLUSの連載で「2.0的働き方」を体感してみようを書いた際に、トーマス・フリードマンの「フラット化する世界」の中から、新ドルクラスは『自分の仕事がアウトソーシング、デジタル化、オートメーション化されることがない人』になる必要があるとしているというのを紹介しました。

実は、もう少し詳しく抜粋していて、連載の中で取り上げようと思っていたのですが、構成上バランスが悪く見送っていたので、せっかくなのでブログでご紹介しておきます。

新ドルクラスに必要な人材(フラット化する世界、第6章「無敵の民」より抜粋)

偉大な共同作業者・まとめ役
水平な共同作業をたくみに行うことができる能力が必要とされる。多様な文化の多元的な労働力を集め、刺激を与え、管理し、グローバルのプロセスをローカル化できなければならない。


偉大な合成役
分解ではなく統合。知識とイノベーションの垣根がなくなり、思いもよらない異質のものがまとまることで大きな付加価値の飛躍をもたらす。


偉大な説明役
複雑なことをうまく説明することでビジネスチャンスが広がる。管理者、ライター、教師、プロデューサー、エディターが必要になる。


偉大な梃入れ役
魚を釣るだけではなく、さばき、池でまた魚を育てるように、問題点を突き止められる上、解決策を考えられる人。ビジネスと顧客、顧客のそのまた顧客とのビジネスをつなぎ合わすことができる人。


偉大な適応者
スペシャリストでもなく、ゼネラリストでもない「なんでも屋」が求められる。社員もスイスアーミーナイフのような万能ツールになる必要がある。


グリーン・ピープル
「持続可能」や「再生可能」といた言葉にまつわる仕事が増える。


熱心なパーソナライザー
単純作業に無形のパーソナルな側面を加味することで仕事の格が上がる。


偉大なローカライザー
世界のフラット化が刺激的で励まされるのは小企業でも大きな力を持つこと。グローバルなインフラを理解し、そこから提供される新しいツールを現地のニーズや要求に適応させる。