「Journalism7月号」のデータジャーナリズム特集は関係者必読の保存版です
『Journalism(ジャーナリズム)2014年7月号』(朝日新聞社ジャーナリスト学校)が、データジャーナリズム特集を行うということで、私も寄稿したのですが、さまざまな角度から考察が行われていて、保存版の出来映えです。
実際にデータジャーナリズムに取り組んでいる朝日新聞「チラシでたどる震災1000日」やハッカソンの取り組み、NHKスペシャル「震災ビッグデータ」という実践レポートだけでなく、マーケティング分野からトランスコスモス・アナリティクス副社長の萩原雅之さん、 データ分析の観点からデータセクション会長の橋本大也さん、ネット選挙に絡めたソーシャル分析で立命館大学特別招聘准教授の西田亮介さん、さらに、津山恵子さんや滝口範子さんの海外レポート、ネオローグ立薗理彦さんのサイト案内、オバマのソーシャル選挙分析で知られる埼玉大の平林紀子さんへの編集長インタビューと、これでもかとてんこ盛り。以下は目次で確認してください。
<目次>
- ビッグデータ時代だからこそメディアは「ライブ感覚」で勝負しよう:茂木健一郎(脳科学者、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー)
- 震災に関するビッグデータが忘却にあらがう未来への“石碑”に:三村忠史(NHK 報道局社会番組部チーフ・プロデューサー)
- 権力監視の役割を果たすためにも データジャーナリストの育成が重要:藤代裕之(ジャーナリスト、法政大学准教授)
- ジャーナリズムはマーケティングに学べ データ・アナリティクスが拓く新手法:萩原雅之(トランスコスモス・アナリティクス副社長)
- [編集長インタビュー] 何に使うか、目的意識がはっきりしなければビッグデータは意味がない。 オバマの選挙からそれが見えてくる:平林紀子(埼玉大学教養学部教授)
- デジタルの可能性を示した企画 「チラシでたどる震災1000日」:奥山晶二郎(朝日新聞デジタル編集部員)
- 「データジャーナリズム」が結ぶ 大学とメディアの協働関係:荒川 拓(東京大学大学院学際情報学府修士課程)・林 香里(東京大学大学院情報学環教授)
- 記事や物事の理解を深めるための 米国発のデータジャーナリズム:津山恵子(ジャーナリスト)
- 病院ごとの治療成績を可視化する データを活用し報道する方法を競う:浅井文和(朝日新聞編集委員)
- ネット選挙の解禁で、政治もジャーナリズムも 新たな対応力が求められている 西田亮介(立命館大学大学院先端総合学術研究科特別招聘准教授)
- ビッグデータ時代の「忘れられる権利」 プライバシー保護に日本なりの哲学を:宮下紘(中央大学総合政策学部准教授)
- 報道機関は社会課題の解決に向け、データを整備する事業に投資を:鈴木良介(野村総合研究所ICT・メディア産業コンサルティング部所属・主任コンサルタント)
- ソーシャルメディア分析の手法はデータジャーナリズムにも通じる橋本大也(データセクション株式会社取締役会長)
- データジャーナリズムを考えるときまずは手がかりになるサイト立薗理彦(有限会社ネオローグ CTO)