ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

ネット規制に関する記事・取材のまとめ

ここ数日、ネット規制・フィルタリングに関する動きが相次いでいます。
主なものだけでも、自民党の高市早苗議員による私案・総務部会による案の骨子固まる、マイクロソフトやヤフー、全国高等学校PTA連合会などが高市私案への反対を表明、総務省の「インターネットの違法・有害情報への対応に関する検討会」の中間報告まとめ、「モバイルコンテンツ審査・運用監視機構」(EMA)に続いて「インターネット・コンテンツ審査監視機構」(I-ROI)の発足などがありました。
この状況を受けてマスメディアの注目も高まっているようで、25日も午後のNHKニュース、ワールドビジネスサテライトでもネット規制について報道がありました。「イノベーションを疎外する」「官製不況」という観点だけでなく「表現の自由」に触れる報道も見られるようになりました。
携帯フィルタリングからネット全体の規制へと「政治問題化」していることに注目し、ここ数ヶ月は日経IT-PLUS編集部と一緒にネット規制・フィルタリングにかかわる政治家や企業、団体がどのようなことを考えているのか取材して、議論のための情報を提供してきました。反対するにしても「何を目的としているのか」を理解しておく必要があるためです。

ともに議員立法を目指す自民党と民主党のインタビュー、法律案は取材当時のものですがなぜネット規制に取り組もうとしているのか理由は分ると思います。

「検閲だ」など何かと誤解されがちなフィルタリングの仕組みについて。

携帯業界であるモバイルコンテンツフォーラムの動き、ネットを担当する総務省の考え。

「子供の安全を守る」という理由で進むネット規制になぜPTAが反対するのか。

ここ数日のネット規制・フィルタリングに関する報道

政府や業界の動きをまとめた記事。

「子供の安全を守る」をお題目に進められてきたネット規制だけに、PTA連合会が高市私案に反対したことは大きなインパクトではないでしょうか。

ネット系ニュースは検討会での議論にフォーカス、一方マスメディア系は総務省の要請をメインにしていることが分ります。