ガ島通信

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イノベーション合宿@新潟「地域活性化合宿in南魚沼」を開催します

大手町ビジネスイノベーションインスティテュート(OBII)では、8月18・19日にイノベーション合宿@新潟「地域活性化合宿in南魚沼」を行います。

南魚沼地域は、2004年の中越地震、その後の豪雪で大きな被害を受けました。さらにこの企画を進めている最中に、中越沖地震が発生して風評被害が起きています。南魚沼に限りませんが、地方都市では、バブル崩壊(特に観光地では「リゾート」ブームの終焉)、若年人口の流出、インフラ整備によるストロー現象などにより、基礎体力が著しく低下しています。

合宿では、地元のNPO「南魚沼もてなしの郷」の協力を得て、新たな観光プラン(旅物語)とそのプロモーション方法を考えます。
中越沖地震でも多くのボランティアの方が活躍されていますが、OBIIが目差すのは「知のボランティア」です。様々な経験を持つ人たちが、年齢や性別、立場を超えて一つの目的のために集まり、問題解決を行います。ぜひ、皆さんの知恵を貸して頂ければと思います。
地域間格差は、参院選でも話題になりましたが、以前のような「国土の均衡のある発展」を望んだとしても財政的には難しい。記者時代に、地方自治の担当をしたこともありますが、そのときから先を見通した首長は自治体の借金を減らすなど様々な工夫を行っていました。逆に「つぶれるときは国も同じ」と、国や県が用意した地方支援策(主にハコモノ)をたくさん地方に引っ張ってきたほうがいいと考える首長もいました。

個人的には、優遇制度や税金の投入よりも、創意工夫で特徴のある「選ばれる地域」を作っていく必要があると考えていましたが、行政、地域住民だけでなく記者間でも危機感はなかなか生まれず、難しいものがありました。「地域の自立的な試みが大切」などと書くと、必ず「地域の切捨て」「田舎はどうなってもいいのか」など感情的な議論が巻き起こるのです。「ふるさと納税」のような制度を導入すれば、地域間対立を生みかねません。

地域活性化合宿は、観光客としての視点と様々なノウハウを持つ参加者と地元関係者が一緒になりディスカッションします(参加者にとっても、学ぶことが多いはず)。
対立ではなく、都会と地方が持つ良いところを出し合っうというこの試みを通じて、同じような悩みを抱える地域のロールモデルを作ってみたいと考えています。

OBIIの活動はこれまで東京やその近郊で行ってきました。新潟に行くには費用も必要ですし、週末2日まるまるつぶれてしまうのは、都会の忙しいビジネスパーソンにとってスケジュール的にも大変です。本当に参加してくれる方がいるのか、地域の人たちとどれくらいコラボレーションできるのか、いくつもの不安があり、OBIIにとっても大きなチャレンジだと考えています。

多くの方のご参加をお待ちしています。テーマは重いですが、OBIIの流儀として「楽しく、そして真剣に」議論できればと思っています。また、参加は難しいけれど、趣旨に賛同、ブログやメーリングリストでのご紹介、PRをお手伝いしていただけると助かります。

詳しい内容や趣旨、合宿への申し込みはOBIIのブログをご覧ください。