ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

内部崩壊するマスコミと少しばかりの光明

「あるある捏造」でテレビ局の無責任体質が明らかになり(そもそもテレビの関係者は「テレビでやっていることを本気で信じてる視聴者なんていないでしょ」と思っている人もいるようですから「明らかに」なっただけ)、イベントへの「サクラ動員」で政府のタウンミーティングのやらせを批判していた新聞社が足元から崩れ…(政府の広報に無批判に手を貸している時点でジャーナリズムの役割を放棄していることも「明らかに」なっているのですが、それも前から分かっている話)。


→朝日が新潟日報新潟日報が朝日を盗用ですか…

これもある意味「不祥事」の正当化かもしれませんね。

―「ネット君臨」記事ががんだるふ氏を「男性」ではなく「男」と表現したのは、どのような意図だったのでしょうか。
池田氏 これを佐々木さんはネガティブな表現だとおっしゃるが、これは単に性別を表記しただけで、特別な意図をもって表現したわけではありません。
―ご冗談を。本気でそうおっしゃっているのですか?
池田氏 それは佐々木さんの主観かもしれないですよね。

とりあえずこれでも読みますか…


そんな中、詳細な調査結果と比較的厳しい処分をネット上に公開している新聞もあります。

それに対して評価する声も


マスコミは批判するのが仕事という部分もありますが、批判する立場にある組織や人が批判されるようなことをしたら説得力がゼロです。

内部には、不祥事続発の原因をネットの影響とかを主張する人もいるようですが(「ネット脳」によって記事盗用とか言い出しかねない)。そもそも商品(記事)の質が低下している深刻さを理解しているのでしょうか。

最新の日経ビジネス(2月19日号)でも「OJT(職場内訓練)の崩壊」が指摘されていますが、新聞社はOJTオンリーとも言ってよいほど他の研修制度が脆弱な業界ですから、不祥事を乗り越え質を向上させるためには、単に「襟を正さなければならない」といった空虚な言葉を繰り返すだけでは難しいでしょう。