ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

2005年アマゾンアソシエイトで売れた本

404 Blog Not Foundほどは売れていないですが、私のところもロングテールで9割が1冊、1枚(CDやDVD)でした。一位は佐藤優氏の「国家の罠」。ムネオ事件で逮捕された佐藤氏と担当となった検事とのやり取りが、佐藤氏の驚異的な記憶力によって再現されています。(本当かどうかはわからないが)検事は「国策捜査」を認め、佐藤氏は「犯罪者」となることを受け入れ、互いが折れ合い、惹かれあっていくのがわかります。また、『日本型民主義から新自由主義への転換に当たり「けじめ」として、国策捜査があった』と主張する佐藤氏の分析力は鋭く、その後の(本の発売は2005年の3月)総選挙、格差社会・下流社会ブーム、など日本の進路を理解するにも重要な本となっています。Googleで検索するとアマゾンの次の3番目に表示されることも要因でしょう。

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて

以下、5位までをご紹介
2位、「ザ・サーチ グーグルが世界を変えた
 →Googleの成長物語として読むもよし、検索の持つ問題を理解するために読むもよし。ネットに携わる人は一読を(参考エントリー・「Googleという帝国、ザ・サーチを読んで」)

3位、「クライマーズ・ハイ
 →上毛新聞記者出身の作家・横山秀夫会心の「地方紙小説」。NHKがドラマ化したことで、その前後に何冊か売れました(参考エントリー・「NHKが「クライマーズハイ」をドラマ化」)

4位、「ネットは新聞を殺すのか-変貌するマスメディア
 →根強く売れます。個人的には、新聞を殺すのはネットではなく、新聞自身であると以前から話していますし、その思いはますます強くなっています(参考エントリー・「ネットは新聞を殺すのか」)

5位、「スティーブ・ジョブズ-偶像復活
 →Appleファン、ジョブズファン、もしかしたらソニーの人?にもおすすめします(参考エントリー・「iCon 〜スティーブ・ジョブズ 偶像復活」)