ガ島通信

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北海道電力の泊発電所を見学してきました

北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット(CoSTEP)選科Bの授業の一環として北海道電力泊発電所を見学してきました(原子力展示は4月下旬までリニューアル工事中です)。受け入れを手配して頂いた関係者の皆様ありがとうございました。
1ヶ月ほど経ってしまったのですが、少し様子を紹介します。原子力発電所見学を前にした受講生の取材メモで紹介したように、受講生はニュース記事を書くことを前提に取材メモをまとめてもらい、見学もふまえて記事を書いてもらいました。面白い切り口のものが何本かあったので、書き直し・再取材をお願いしていますので、前期と同じようにgooニュースで配信できるかもしれません。
見学は選科Bだけでなく本科生やOBも参加して30人以上に。バス車内で北電の広報担当者からプルサーマル計画などについて説明を受けました。札幌から小樽までの予定が、質疑が伸びて余市まで乗ってもらうことに。

原子力PRセンター「とまりん館」。4階まで吹き抜けのアトリウム。なぜか、熱帯植物や噴水がある南国風。

写真を見ながら係員から概要などの説明を受けます。参加者は熱心にメモを取っています。

原子炉建屋の一番外側にある第5の壁の模型。一番厚い所で約1.3mある鉄筋コンクリート壁。原子炉容器の模型などもありました。

この後、専用バスに乗り、ゲートでチェックを受けて、泊発電所内に入り、タービン建屋内や中央制御室などを見学したのですが、写真撮影は禁止でしたのでここまで(参考・バーチャル見学)。あとは受講生の記事をお楽しみに。

見学を終えて受講生の感想を聞いてみると「このままでは書けない」との声がありました。追加取材が必要だったり、切り口に無理があることに気付いたり。熱心に説明する職員の話や姿勢に影響され、取材メモで考えていた自分の立ち位置が揺れ動いてしまったり、新たな課題や切り口に気付いたり。でも、それはマイナスではありません。
「このままでは書けない」という言葉が出るのは、表現についてより深く考えるようになった証しです。原子力発電というセンシティブで難しい題材を選ぶことには議論もありましたが、受講生は正面から向き合い、また一歩コミュニケーターとして成長している姿を見せてくれました。