ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

ホリエモン出馬の対応と公選法について

夜、ホリエモン出馬のテレビニュースを見て、ライブドアを見たら「2005年衆議院議員選挙に関するlivedoorニュースの報道姿勢について」というお知らせが出ていました。選挙特集のページのトップのはりついていた「ホリエモンべた褒め」というのもキレイさっぱりなくなっていました。

前回のエントリーで『ライブドアの報道姿勢に注目』と書いたものの、編集の独立だとかいうタテマエ論すらなく… 闘わずして終了(ちがうな… なんか、いい言葉が思い浮かばない)。これまで数々の既成概念を「ぶち壊して」きたホリエモンも「ネット時代に対応していない」との声がある公選法に挑むことはないようで、ちと残念。まあ、せっかく「先生」になったとしても、お縄になってしまえば元も子もないから、仕方がないのでしょう…。
確かに、公職選挙法は、法律のお約束として「ざっくり」書かれていて、どのようなネットでの表現が違反にあたるのかわかりにくい。はてな総選挙はサービスを継続中、goo緊急ブログアンケートの「ホリエモンへの出馬要請 想定内? 想定外?」は終了と、対応もまちまちです。各個人のブログでの、政党や候補者に関するエントリーも微妙に抵触するかもしれないし… 2ちゃんねるへの書き込みはどうなんだろう、とか考えているときりがありません。

個人的には、政治家が社長というのは、メディアとしてどうだろうと思っているので、当選すれば移転します。一応、他のサービスのIDは取得済みですが、ライブドアには慣れていて使いやすくなっているので、何かきっかけがないと「動けない」もので…

追記(8月21日) R30氏が「政治家ホリエモンをなめてはいけない」のなかで、『「報道機関の長が選挙に出るってどうよ?」というめたか氏の話だが、僕は「いいんじゃないの、 別に」と思う。表に出てくるだけ大した度胸だ。昔から選挙の裏で報道機関と政治家がどう離合集散してるかなんてのは、表に出てこないだけでいくらでもある話だ』と書かれています。確かに、ナベツネシマゲジ(この二人は著書で公言しているし…)など、国政レベルから地方政治まで報道機関と政治の癒着はいくらでもあるのですが、政治に近い(客観だと表では主張しながら、ある政治的な意図を持っているのが問題)ということと、経営者が政治家そのものというのはかなり違うと、個人的には考えています。