ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

未来に一歩近づいた気がする、ニコンのHMD「UP300x」と「UP300」

ニコンからヘッドマウントディスプレイ(HMD)メディアポート「UP300x」「UP300」が発表されました。まるでドラゴンボールや電脳コイルスカウターのようなデザイン。Wi-Fiでインターネットも見ることができるとのことで、写真を見たりニュース記事を読んだりするだけで未来に一歩近づいた気がします。近年日本メーカーが発売した製品の中で群を抜いてワクワクして、ある意味バカを本気で実現したものではないでしょうか。
HMDと言うとウェアラブルコンピューティングの有名人・塚本昌彦さんをテレビで見ることもあったので、少しばかり関心がありましたが(テレビではほとんど変なおっちゃん扱いですが…)、「200×年にはみんなウェアラブルコンピューターを持っています」とか予言しつつキーボードを吊り下げていたりして遠い未来のことのように思いましたが、UPはWi-Fi通信機能に、メモリー(300xは8GB、300は4GB)、モーションセンサーも内臓(300xのみ)していて、ひとつ違うステージに入った感じがあります。カメラが搭載されるとスカウターも夢ではなさそう。


ニコンはUPの発表にあわせて3つのサイトをオープンしており、この製品にかける意気込みが伝わります。

ユーザー参加型サイトはいまのところ「UP検定」ぐらいですが、他にも参加できる仕掛けが明らかになるのかもしれません。また、販売サイトでは吉田カバンのPORTERとコラボしたキャリングケースがラインナップされています。
予約は10月15日から。300xが69,800円、300が59,800円。これまでに比べると格好よくなっていますが、UPをつけて町に出るのはまだまだ勇気が要りそう。インパクト買いや記念買いの人も多そうなので、果たしてどれくらい売れるのか…なんというか、面白いんだけれど「まだやっぱり売れない」ということになりそうな気もしていて、サイトを3つも作ってしまって大丈夫だろうかといらぬ心配をしてしまうのですが、これもデジカメでも好調なニコンの勢いということなのでしょうか。