ガ島通信

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新聞団体が「検索エンジンは対価を支払え」

「検索エンジンは対価を支払え」:新聞団体がコンテンツ無料使用を討議(CNET Japanより)

World Association of Newspapers(WAN)は米国時間31日、GoogleやYahooといった検索エンジンが出版メディアに金銭的対価を支払わずにユーザー向けニュースの見出しや写真を集めていると説明し、GoogleとMSNの「コンテンツ搾取を問題にする」計画について明らかにした。

普通に考えれば、このような動きは当然の流れ。むしろ遅すぎるぐらいでしょう。コンテンツはタダで湧き上がってくるわけではないし、質の高いものはなおさらです。
しかし新聞社側にも原因があります。インターネットの影響力や市場(こんなにお金が儲かるとは!)を甘く見ていたのでしょうし、自らがホームページで記事を流していて、検索エンジンに「対価を支払え」というのもおかしな話。アドワーズアドセンスなどの検索連動型広告などで稼ぐ小銭に目が眩んでしまい対応が後手にまわってしまったあげく、ですし…。

一方、検索エンジン側への圧力は、コンテンツプロバイダー以外からも強くなっていくでしょう。エロ、グロはもちろんのこと、著作権やプライバシーなどさまざまな問題点があります。「検索結果を表示させているだけです」でいつまで通用するのか、まあそんなに長くはないでしょう。