ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

負けない強さ(サッカー日本代表)

昨晩は同期(サッカーの試合を見に行くために2人でイタリアに行ったというアホ仲間。そういえばあの頃はまだバッジォインテルにいたっけ… 遠い目)とモツ鍋屋でサッカー日本代表VS北朝鮮戦を見ました。R30さんから『東京で経済ジャーナリストできる』とおだてられていい気になっていたので、調子に乗って飲んでいました。既にブログでは多くの方が取り上げていますが、私なりの感想。日本代表は「負けない」チームになった気がします。

日本の団体スポーツは国際大会ではだいたいにおいて挑戦する立場。オリンピックや各種ワールドカップにしても「惜しかった」「世界水準でいい戦い」「次につながった(まあ、つながったためしはないのだが…)」という論評が多かったような気がします。確かに昨日の試合は内容的には厳しかった。疲れを知らない北朝鮮の動きと自らの中盤のバランスの悪さが修正できず、サントスが下がり気味となってしまい。サントスの前にぽっかりと空いた中盤左(北朝鮮から見れば右)のエリアを切り崩されていました。ジーコ監督によるバランスの修正(4−4−2気味)は1点入れられた後で、動きが遅かった。しかし、最後にはキーパーの下手さにも助けられ劇的な勝ち。これまでの日本なら多分引き分けのまま終わっていたでしょう(川渕会長も引き分けかと思っていたと感想を述べていました)。どんなかたちでも勝つ。逆に言えば、北朝鮮は「一歩及ばなかった」。これまでの日本と同じです。試合後の選手インタビューもちらりと見ましたが、だいたい硬い表情で、「最高のスタート」的な浮かれたものではなく、押し込まれていた試合内容を自省しているように見えました。


プロリーグ(Jリーグ)の発足、代表や各年代別の強化、Jビレッジのような強化拠点確保、ワールドカップ、地方サッカー協会の法人化など、複合的な戦略が代表のレベルを押し上げてきたのでしょう。問題はここから次のステージへ進めるかです。「勝てばいいのだ」とか「ジーコは運が強い」いう解説者(感想としてはいいが、解説にはなってない)は論外として、何が問題か課題と反省、なぜ勝てたのかを分析しなければ勝ち続けることは出来ません。これは他のスポーツや企業、個人とて同じこと。
私もときどき調子に乗ってしまうので気をつけなければなりません。