ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

ライブドアはフジサンケイグループになります

ライブドアが、また経済素人の私には良く分からない方法を使ってフジテレビ株を買う資金を集めるそうです。これまでのエントリーで「フジテレビを狙うというのはブラフだ!」と言ってきたのですが、訂正しないといけないかもしれません。今日は少しばかり発想を変えてみました。いまだに、この問題はフジサンケイグループVSライブドアという構図ですが、それは読み違えなのではないかと…。堀江社長は、オンザエッジを買収したプロバイダーのライブドアに変えた人です。私は今回、堀江社長がフジテレビを手中に収めたら、ライブドアをフジグループ(仮称)に命名変更するのではないかと思ったのです。

そうすれば、フジサンケイグループに残った際の企業価値とか、現在のフジ&ニッポン放送経営陣が言っていることは説得力を持たなくなる。「VS」と言うのは、堀江社長らライブドア派の経営陣VS日枝ら現在の経営陣、もしくはライブドア経営陣VS社員とになってきます。つまり内輪ネタに矮小化されてしまう。フジサンケイグループが証券会社とポータルも持ったと… 堀江社長は、報道の姿勢については「好きに書けばいい」と発言していますし… いちご会の皆さん、正論路線を心配する産経新聞社の方々も安心してください。ライブドアフジサンケイグループになります(爆)。

しかし、この話はライブドアがフジテレビを買えればの話。成功するかどうかは分かりません。それに、ライブドアの人材不足(*参考 切込隊長による「がんばれライブドア」)は相当ひどそうです。フジグループの社員にはライブドアへの反発もあるでしょうし、うまく企業融合によるシナジー効果をもたらすことができるのかは疑問です。数年後に「日本の市場を使って、ライブドアによる壮大なフィッシングが行われた」などと評価される可能性もあるわけで…。素人は外野からヤジを飛ばしつつ、乱闘を見守ることにします。

追記(3月19日) 木村剛氏による「ホリエモンはビジョナリーか?」というお題。私的にはそのあたりが少々疑問です。ネットとテレビの融合ってのもなんだか見えてこないし、堀江社長はポータルの知名度アップによるアクセス増と企業規模拡大(この二つはリンクしている)しか考えていないようにも思えて… とりあえず壮大なビジョンでもぶち上げてくれればいいんですが、パブリックジャーナリズムの氷河期級のお寒さを考えても、イマイチ説得力なし。まあ、企業は一人では動かせませんので、ホリエモンが偉大なるビジョナリーだったとしても、人材の薄さが続くようであれば大ゴケ必死かなと思いますです、ハイ。