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ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

学習院大学の「メディアリテラシー」の授業評価で4.8(5段階評価)を頂きました

media literacy


学習院大学法学部政治学科の講義「メディアリテラシー」の授業評価アンケートが送られてきました。
初めての前期/後期と担当するということで慣れない部分もありましたが、評価アンケートを見ながら改善を行い、質の高い講義になるように務めたつもりです。アンケートの一部を抜き出して、「メディアリテラシー」が学生にどのように評価されていたか見てみたいと思います。各項のポイントの()は2010年度の数字です。
写真は最後の講義にゲストで来てくれたOBの三宅さんとワークショップに取り組む学生。

  • メディアリテラシー1(前期)
    • <概要>新聞やテレビで報じられていることは「事実」や「真実」なのでしょうか。私たちは、新聞やテレビのニュースや広告、インターネットの書き込みや人々の会話など、多様なメディアに囲まれて生活しています。しかしながら、情報は送り手によって意図を持って切り取られ、再構成されています。情報に踊らされることなく、主体的にメディアを読み解き、情報を的確に発信することは、メディア化された社会において重要なスキルです。この授業では、新聞、ネット、広告を題材に、それぞれのメディアの特性(構造、課題、ビジネスモデルなど)や送り手の論理について理解を深めながら、情報を読み解くための基礎的な「力」を身につけることを目的にしています。正解を求めるのではなく、さまざまな角度から考える訓練を行います。(2011年度のシラバスより)
項目 科目の平均 部門別平均
授業に出席している 4.8(4.7) 4.5(4.5)
意欲的に取り組んでいる 4.0(3.9) 3.6(3.5)
授業のレベルは適切である 4.2(4.1) 3.8(3.8)
教員の熱意が感じられる 4.5(4.4) 4.1(4.1)
理解しやすい授業を行っている 4.2(4.2) 3.9(3.9)
知的好奇心が刺激されたり、新しいものの見方が得られた 4.4(4.3) 3.9(3.9)
シラバスは役に立った 3.8(3.7) 3.7(3.7)
総合的に見て授業は高く評価できる 4.4(4.2) 4.0(4.0)

前期は2010年も11年も大講義室での講義となりました。履修者は2010年が155人、11年が296人でした。履修者が増えた事はとてもありがたいことでした。また、講義が進むに連れて学生が減るということが1年目はありましたが、2年目はあまり減る事なくテストに突入し、採点が大変だったことを記憶しています。
アンケートでは、1年目にあった3点代が1つ減り、全体として1ポイント程度平均を押し上げる事ができました。ただし、依然としてシラバスの作り方に課題があります。

  • メディアリテラシー2(後期)
    • <概要>いまや情報発信はマスメディアだけの特権ではありません。ブログやSNSといったソーシャルメディアの登場によって、誰もが情報発信出来るようになりました。ジャーナリストに限らず、企業や団体、NPOの広報担当者などにも情報発信力のある人材が求められるようになり、就職活動でも必要なスキルとなりつつあります。しかしながら、情報発信は学ぶ機会が少なく、メディアをどう使うのか分からないという不安の声やインターネットの特徴やマナーを知らないことによるトラブルも発生しています。メディアリテラシー2では、1で学んだ「情報を読み解く力」をベースに、情報収集、検索、編集といった情報発信に必要な「力」を身につけ、新たな時代に対応できるメディアの担い手を目指します。(2011年度のシラバスより)
項目 科目の平均 部門別平均
授業に出席している 4.2(4.6) 4.5(4.5)
意欲的に取り組んでいる 4.3(4.2) 3.6(3.5)
授業のレベルは適切である 4.6(4.3) 3.8(3.8)
教員の熱意が感じられる 4.8(4.5) 4.1(4.1)
理解しやすい授業を行っている 4.7(4.5) 3.9(3.9)
知的好奇心が刺激されたり、新しいものの見方が得られた 4.8(4.6) 3.9(3.9)
シラバスは役に立った 4.2(3.8) 3.7(3.7)
総合的に見て授業は高く評価できる 4.8(4.6) 4.0(4.0)

後期は比較的人数を絞りこみワークショップ形式も導入しながらの講義となりました。ただし、2010年は広い教室となってしまいました。その反省から2010年は参加人数を絞り込み(抽選をした)40名程度の教室で行いました。シラバスに課題があることは1年目のアンケートからも理解していたので、講義内容は春の登録時に(学習院は1年分の講義を春に登録する。最初はこのシステムが分かっておらず混乱した)説明をしたおかげで、シラバスの評価が改善されました。
何より嬉しかった事は、2011年度の総合的な評価が4.8(平均は4.0)となったことでした。アンケートアは5段階に分かれていますが、「強く思う」が75.9%、「そう思う」が24.1%で、「どちらとも言えない」以下は0となりました。ほとんどの項目が平均より+0.5ポイントで、学生の意欲や熱意についても高い評価を頂きました。
このような評価アンケートから学ぶ事も多くあります。特にシラバスや一度目のガイダンスで、講義の内容や進め方、意図を説明してミスマッチを減らす事は重要だと感じました。そして、なにより教えるということは学ぶことであると改めて思います。アンケートにも現れているように、学生の皆さんと共に自分自身も成長し、学んだ2年間でした。短い期間でしたが多くの得難い経験が出来ました。スタッフの皆さん、受講してくれた学生に感謝しています。
なお、早稲田大学大学院政治学研究科のジャーナリズムコース(ジャーナリズムスクール)のニューズルームは引き続き担当します。春学期(前期)木曜日の6限となる予定です。昨年度は、学生の記事をITmediaニュースに掲載してもらいました。ソーシャルメディアやインターネットを活用して、ニュース記事を書くスキルを身につけることを目的にした講義です。Jスクールに入学を決めている院生の方で関心がある方はぜひガイダンスにご参加下さい。
【講義内容に関するエントリー】