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ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

「発信力の鍛え方」の感想まとめ

発信力の鍛え方 (PHPビジネス新書)
9月に出版した「発信力の鍛え方 -ソーシャルメディア活用術」へのブログ上での感想をいくつかピックアップしてみました。
忙しい時間を割いて本を買い、読んで、感想を書いてもらえるというのは、書き手からすればとても嬉しく、苦しみながら書いたことが報われたと思う瞬間です。
今回はブログ記事をまとめましたが、ツイッターやフェイスブックでも何人もの方が、感想を書いたり、メッセージを寄せてくれました。そして、ソーシャルメディアに書いていないけれど読んで頂いた一人ひとりにも感謝します。まだ読んでいない方は、ぜひ手にとって見てください。

もっとも嬉しかったのはこの書評。リアルでの時間を共有していないけれど、ソーシャルメディアを通じてつながることで、本を書いているときの気持ちや経験も共有できるということを感じました。すべてを引用したいけれど、長くなるので一部だけを紹介。

ソーシャルメディアの力を実際の仕事や活動に生かしていこうという人であれば、非常に頼りになる本といえるだろう。「鍛え方」とタイトルに銘打つだけあって、情報の効率的な収集方法や整理方法といった「収集」に関するものから、発信する情報をどう「より伝わる」形で表現していくか、といったノウハウが詰め込まれてる。また、「トラブルに対処するには」という項目については、おしゃべり程度にしか利用しない人も読んで損はない。
本書の中に、「ソーシャルメディアでの情報発信は、一人で走り始めた男の周囲をいつしか人が取り巻き、伴走し始めるという『フォレスト・ガンプ』の有名なシーンに似ている」というくだりがある。誰が読んでいるかわからない孤独な作業の中で、それでも伝えたい思いを持ち続けたからこそ、藤代さんは後に続く人たちを大勢の人たちを生み出せたのだろう。

お世話になっている新聞業界の大先輩、河北新報の佐藤さん。この本ではジャーナリズムやジャーナリストという言葉は本当に少ししか使っていませんし、タイトルや帯からもジャーナリズム本からは遠いですが、この本の裏側にある「ジャーナリストの役割がソーシャルメディアによって変化している」という問題意識を的確に指摘されていて驚きました。

数多く存在するノウハウ本、アプリ解説書と大きく異なるのは、ソーシャルメディアを使う生き方の意味を、実際に即して分かりやすく解説している点です。
地域を掘り起こし、当事者に寄り添う−。古き良き時代だったといえるでしょう。あのときにブログやSNSが存在したとしたら・・。考えても仕方のないことではありますが、ソーシャルメディアが社会に浸透しつつある今、ジャーナリズムの役割を単に「つなげる」ことだと言って済ますとしたら、ややのんきすぎます。百歩譲ってそうした役割を任ずるジャーナリストだったら、まず「ソーシャルメディア」の何たるかを実践的に知るのが初めの一歩なのではないかと思うのです。

概要やポイントが分かりやすくまとめられていて親切です。「真っ当」という評価はありがたいです。

本書は、「人気ブログを目指す!」「PV●●万を達成する!」といった類の本ではないので、読んだからと言って、即、目に見える実績が出るわけではありません。
ただし、自らの「ブランディング」を考える場合、あざとい(?)やり方ではなく、本書で提案されている「真っ当な」情報発信を続けている方が、信頼性は高いハズです。
特に企業において情報発信をしたり、経営者層がブログを始めたりするのであれば、本書のコンテンツはドンピシャかと。

ここ数年ブログ、SNS、ツイッター、フェイスブックとソーシャルメディアが流行り、色々な本が出ているにもかかわらず、「書くことがない」「続かない」ということを聞くことも多くあります。そんな人に良いソーシャルメディア体験をしてもらうにはどうしたらいいか、この本で提供したい価値や体験について書いてくれました。

同僚や部下に「ブログ始めた方が良いよ」と言っても、決まって帰ってくる言葉は「書くことがない」。そんな方にはぜひともこの本を読んでもらいたい。ソーシャルメディアの時代、つまりは個人個人が自分の存在を確認するために情報発信をせざるを得ないこれからの時代においての入門書である。

他にも感想はあるので、またまとめてみたいと思いますが、「初心者向け」「簡単すぎ」という反応もあります。入り口は入りやすく、奥深くなるように書いたつもりなのですが…その一方で、しっかり情報発信している方から「改めて勉強になった」「頭が整理された」という反応があると、伝わっているのだなとホッとしたりもします。タイトルも地味でメディア露出もないですが、いくつかの書店で平積みや棚に展開してくれていました。
一度読んで、ソーシャルメディアで情報発信しているときに、ふとこの本のことを思い出してページをめくってもらえるような本であることを願っています。
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