ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

ブロガー×オーマイシンポジウム「アンケート」概要報告

9月2日のシンポジウム『ブロガー×オーマイニュース「市民メディアの可能性」』には、土曜日にもかかわらず、多くの方に足を運んでいただきました。ボランティアの運営で至らぬところが多かったと思いますが、本当にありがとうございました。予定していたウェブ中継が中止となったことについては改めてお詫びします。また、開催に協力していただいた関係者の皆様、ありがとうございました。

参加者はスタッフも含めて約100人。新聞社の記者やライターが最も多く、テレビ、メディア研究者、IT企業の方、大学生・大学院生などです。ブログを持っている方は28人、市民記者に登録されている方は9人でした。
参加者の皆さんにはアンケート用紙をお渡ししていたのですが、43枚の返却がありました。中には、裏側にまで感想やオーマイニュースの今後について、びっしり書いていただいた方もいらっしゃいました。内容についてはオーマイニュースにお伝えすることになっていますが、せっかくたくさん書いていただいたきましたのでざっくりと概要を抜き出して報告します。

成功する3、成功しない6、わからない30、未記入1、成功してほしい・成功の可能性(選択肢になかったが記入者が書き加えたもの)3

  • オーマイのシンポ前の印象

「面白くない。この程度のないようならブログでいくらでも読める」「よくわからない」「IT音痴を自己把握できていない」「あまり何も考えていない」「炎上」「単なる左より編集部」「韓国寄り、左翼寄り」「佐々木さん一人頑張っている」「興味あり。JANJANと何が違うのか不明確」「市民記者もきっちりしたものを書かないといけないという高いハードルを感じた」「上滑りで成功しなさそう」

  • オーマイのシンポ後の印象

「読者が訪問しずらい」「市民記者登録を決心した」「まだ時間はかかるかも」「頑張っているかも」「ゼロから始まったほかのネット新聞よりチャンスあり」「編集委員としての佐々木さんの立ち位置がますます重要」「オーマイ編集部の姿勢に好感」「鳥越編集長の竹島日本の領土発言にホッとした」「この方向で進めば光はある」「良い意味で編集部が一枚岩ではない」「すべてはこれから、というか先送りか」「改善する意思を感じた」「何がしたいのかは分からないが熱意は感じた」「読者と記者層の想定が甘い」「身近な体験をまず書いてみる」「温かく見守りたい」「結局自分たちがやることを中心に考えている。そのような市民メディアがあるのだろうか?」

  • 成功(失敗)の鍵はどこにあると思いますか?

「テーマの選択と集中」「ジャーナリストではなくネットを皮膚感覚で分かる人の採用」「オーマイ内部の体制」「市民記者のスキル向上」「わからない」「市民記者の数」「心温まるニュースの掲載」「ブログを信頼すること」「市民記者に書いて頂く。自分たちが書こうと思ってはダメ」「市場調査ができていない。ネット世界に精通すること」

  • 感想など

「読み手についてオーマイが意識していないことが良くわかった」「左の烙印を押されたのはマイナス。中立な場をつくるのは非常に大変だが期待している」「ネットのタブーは2ちゃん批判」「市民が持っている重要なニュースを伝えてほしい。微力ながら活動を通じて貢献したい」「前半は緊張感があってよかった」「ブログをやっている人はエリートという発言に賛成」「司会頑張っていたが我が出すぎ」「コメント欄は気持ち悪いのでいらない気がする」「先行者(JANJAN)から全く学んでいないのは致命的。実務担当者が印象でしか語れないことに驚く。信じられない」「たぶんオーマイは日本ではダメ。市民参加メディアといいながら記者が書きたいことをしようとしているとしか思えない。既存マスメディアの与える・受け取るという一方通行の発想しかない」「なぜ中立が重要なのか理解できない」「鳥越さんにはずっと編集長で頑張ってほしい」「企業ジャーナリズム出身の人がそのときの経験でウェブを作ろうとしていないか。わざわざ新しくメディアを作る意味がない。見捨てられるメディアになるだろう」