ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

古川&坂村、官僚のリークとマスコミに怒る

マイクロソフト社長で、現在ブロガー!である古川享氏のブログのエントリー「トロンとマイクロソフトの提携、その背景には...」で、マスコミが官僚のリークにコロリとやられている様を暴露しています(ネットで検索すると、以前から古川氏はこの件に触れているようですが…)。詳しくは関係者のみが知る話ですし、坂村教授が「国賊」なのかどうか客観的に見て私には判断できませんが…
仮に、一人の官僚が「坂村教授が国賊」と言っても、他の官僚や坂村教授、古川氏(マイクロソフト)などの当事者、他のソフト会社や研究者の話を聞かなけれれば、本当に国賊なのかどうか判断しようがありません(なにせ歴史的和解に、国賊ですから、言葉にインパクトがある)。権力の監視、官僚をチェックするなどと言っているマスコミ記者たちが、やるべき確認作業(裏取り)をやっていないことだけは確かなようです。

追記 古川氏が「トロンとマイクロソフトの提携、フォロウアップ」で発表前日の詳しい動きをエントリーしていますので、ご覧ください。
http://spaces.msn.com/members/furukawablog/Blog/cns!1pmWgsL289nm7Shn7cS0jHzA!2461.entry
記者による裏取り作業の形跡はありますが、最終的に裏は取れていないようです(少し言葉足らずで伝わっていない可能性がありますが、この場合の裏取りと言うのは、官僚の言葉が本当なのかどうかの裏取りです)。古川、坂村両氏の携帯には電話があったことがエントリーには記されていますが、まあ二人に話を聞いたところで、記者の頭の中は(官僚?に吹き込まれた)「歴史的和解」というフレームが出来上がっているので、そのフレームによるコメント取りしか行われないでしょう。

官僚?に与えられたフレームをそのまま「信じて」報道しているというのが、最大の問題なのです。