ガ島通信

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モバイル社会フォーラム2007「モバイル時代のコミュニティを考える〜複雑化する社会と個人〜」に出席します

9月7日に開かれるモバイル社会研究所のモバイル社会フォーラム2007「モバイル時代のコミュニティを考える〜複雑化する社会と個人〜」にパネリストとして出席します。会場はお台場の日本未来科学館。まだ参加申し込みを受け付けているようですので、プログラムに関心がある方はよろしければお越しください。
13時スタートで、石井威望同研究所所長・東大名誉教授によるキーノートスピーチ、セッション「地域社会とコミュニティ」「環境と創造性」と「コミュニティのリアリティ」というパネルディスカッションがあります。私が出席するのは「地域社会とコミュニティ」で、東海大学広報メディア学科の河井孝仁准教授、NTTデータシステム科学研究所の寒川裕主幹研究員とご一緒させていただくことになっています。
ハイブリッド・コミュニティ―情報と社会と関係をケータイする時代に
このフォーラムに出席されている何人かの方が3月に「ハイブリッド・コミュニティ」という本を出版されており、河井先生から献本していただきました。

第一章にフォーラムでの視点提示をされる同研究所の遊橋裕泰主任研究員によってハイブリッド・コミュニティの概念が示されているのですが、個人を軸に家庭や地域社会が同心円状に広がる社会から、職場や家庭、ネットのコミュニティが個人を軸にリンクする重層化した社会概念像が提案されています。
会社の名刺や屋号(地縁血縁)で示すのではなく、インターネットによって様々なコミュニティに属している個人になるというのは、周囲にブログやミクシィのハンドルネームで呼ぶ人が増えたという実感とともに同意する部分が多くありました(自由すぎて自分の存在が不安定になるとの指摘もされている)。

また、コミュニティに対して情報化のもたらすコンフリクトや未来について、地域や職場だけでなく住環境のデザインからのアプローチも興味深いものがありました。フォーラムでは、この本での成果を踏まえたお話が聞けそうです。