「ブログと政治的活動」をテーマにした調査、各国のブログ状況も
PRコンサルティング会社エデルマン・ジャパンから「ブログと政治活動」をテーマにした調査が届きました。タイトルは「グローバルブロゴスフィアへの企業向けガイド」(PDF)。
アメリカ、アジア、ヨーロッパで、ブログの閲覧率やブログによる行動について調査しています。
エデルマンのプレスリリースによると
- 日本はブログ閲覧を契機に何らかの政治的活動に参加する人の割合が低い
- インフルエンサーの中でブログ閲覧を景気に政治的行動を取る人の割合は、普通の人に比べどの国でも高い
- 政治的活動への参加率はブログ閲覧者のほうが高い傾向にある
- 日本にインターネット利用者の大多数が最低週一日はブログを閲覧している
- 日本では「若年層」「女性層が」ブログを閲覧、若年層ほど政治的活動への参加率も高い
とのことです。
言語別のブログ投稿数が紹介されていましたが、日本は33%と英語に次ぐ2位です
ブログを閲覧したことがきっかけで、何か政治的な活動を起こしたことがあるか?の調査結果は以下の通り
参加した活動にも各国で違いがあり、韓国では「地域団体の運営委員会に参画したことがある」、イギリスやフランスでは「署名にサインしたことがある」「地域問題に関する市民集会に参加したことがある」、アメリカでは署名や集会参加に加え「政治家に手紙・電話したことがある」「新聞・雑誌などに投書したことがある」も25%以上あり、行動することが多いようです。
各国のリポートも興味深い内容です。
ドイツ
- ブログで生計を立てているプロフェッショナルブロガーは数名
- ブロガーに脅しをかける企業や政治家が後を絶たなかったが、ネガティブ報道をう誘発する結果となった
イタリア
ポーランド
- 大多数(85%)がブログを閲覧していない
- 政治とNGOブログが加熱、ビジネスはいまひとつ
- メインストリームメディアはブログを「10代の日記」として退けている
イギリス
- 「05年はブログとは何か?→06年はわかった、どうやって付き合うのか?に進展した」
- 「多くのブロガーは企業が自分たちのコメントや批評に耳を傾け、適切に反応してくれることを期待している」
アメリカ
- 「偶発的な市民ジャーナリズムによる事例も増えている」
- 「メインストリームメディアは市民ジャーナリストというツールを統合し始めた」
- 「大半の企業は未だに命令・管理構造で組織されており、企業は消費者に語りかけることはあっても、対話することはない」