ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

災害アンケートまとめ

大変遅くなりましたが、新潟中越地震の際に私が実施した災害アンケートに頂いた回答をまとめました。ブロガーや読者の皆さん本当にありがとうございました。 回答は25人(TBなどで飛んでいる場合もあるので、すべて把握できていないかもしれません)。多くの方が、直接ではないにしても、仕事やボランティア、友人や親類が被災などで災害と関わっていました。以下、質問項目に沿ってまとめました。*は特記事項です。全体は「この災害を次に生かすために」でご覧ください。

 

1、災害との関係

被災者・3人 仕事やボランティアでかかわる・5人 無関係(友人や親類が被災も含む)・15人

 

2、どのメディアから情報を得ようとしたか?

NHK(ラジオ・テレビ含む)と固有名詞を挙げた人が16人と最も多数。次いで、ヤフトピなどのネットのニュース。他には、2ちゃん、災害関連サイトなど

 

3、既存メディアへの不満と評価

《不満》 報道が特定箇所に集中、紋切り型、ショーになっている、ネットの「祭」と同じ、ドラマチックな報道はいらない、被災地から非被災地の人々へ発信されている、自衛隊ヘリを利用するなど被災地に迷惑をかけている、無神経なインタビュー、阪神大震災の教訓が生かされていない、記者が勉強不足、など

《評価》 ほとんどなし。被害状況が映像で見えるなど

 

*「阪神大震災を取材した記者を派遣するなど配慮している」との毎日新聞社員のコメントがあり。

 

4、既存メディアにこうしてほしい

連携して幅広い報道をとの意見が複数。その後も地道に報道を(水害を忘れたとの指摘も)、正確な情報を発信すればよく記者の意見は必要ない、記者は特ダネ意識や功名心を持つな、プライバシーに配慮、など。期待していないという意見や視聴者にも責任があるとの意見も

 

5、ネットやブログへの不満と評価

《不満》 量が多すぎて重要情報が探せない、ネット環境が悪いと接続不可能、電源が落ちると使えない、サーバーがダウン、ウソかホントか分からない、責任の所在があいまい、など

《評価》 速報性、スピード、量、災害専用サイト・レスキューナウを評価

 

6、ネットやブログがこうなってほしい

精度の高い情報を発信するオフィシャルサイトがあれば、ここの情報をまとめてくれるブログがあれば、災害時のネットマナーの向上、報道機関のチェック機能

 

7、自由意見

マスコミとブログを相互補完、ブロガーが包囲網をつくり緊急連絡網の役割を果たす、あまりブログが出来ることは多くないのでは?、マスコミは活動自体が他者から検証されても大丈夫という認識を持て、マスコミは自分たちが特別な人間とカン違いするな、既存メディアは緩慢なる自殺…