「月刊ascii(アスキー)2008年09月号」で秋葉原事件について荻上チキさんと対談しました。タイトルは「ネットの野次馬」VS.「マスコミ」事件報道激変のゆくえ。リードは以下の通りです。
社会に衝撃をもたらした無差別殺傷事件は「ネットの力」を見せ付けた事件でもあった。瞬時にネット上を駆け巡った情報と議論、それを後追いせざるを得ないマスメディア。事件報道は今後どのように変革するのか。有名ブロガー2人が語る。
二人で色々な話題について話したので、4ページに収めるのは大変だったと思いますが、うまくまとめて頂きました。ネット規制や事件報道の変化といった既存のメディアがなかなか正面から向き合わないテーマを取り上げてもらえる月刊アスキーさんには感謝しています。良い編集者に出会うこともジャーナリストとして大切な要素です。
対談では、表現は誰かを傷つける可能性があることや総メディア化時代の振る舞いについても議論していますが、別ページの「お悩み勉強法の本」コーナーでコミュニケーション力を身に付けるための本を紹介している山田ズーニーさんが『表現するのは勇気がいること。アウトプットし反応を浴びて、初めて人は自分の何たるかに気付け、他者の思いも知ることが出来る』『表現することで初めて人とつながることができる』とコメントされているのも印象的でした。
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