ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

メディアによる社会課題解決を学ぶ「法政メ社入門Ⅱ」2018

ソーシャルメディアの登場により、総メディア社会が出現したことで、何のために伝えるのかが問われるようになりました。メディアは社会問題を解決するための一つのツールに過ぎません。

このような問題意識を踏まえ、法政大学社会学部が2018年度から新カリキュラムに移行するに伴い、メディアによる社会課題解決を学ぶ授業を立ち上げました。社会を捉え、課題を発見し、解決策を考え、そして伝える。多様なアプローチを学ぶことができるように、多彩なゲストを迎えて授業を展開します。

講義名は「メディア社会入門Ⅱ」、1年生の選択必修科目です。なお、本科目はローテーションであり継続して藤代が担当するかは不明です。

【授業の概要と目的(何を学ぶか)】

  • この授業では本学科が掲げている「メディアによる社会の課題解決」の方法を学びます。メディアによる社会の課題解決は、ジャーナリズムとは限りません、広告やネットなどにも、多彩な方法が存在しています。前半は、方法について事例を中心に学び、後半はグループでメディアによる社会課題解決の企画を立案することで、理解を深めます。

【到達目標】

  • メディアによる社会の課題解決の方法を知り、自らの関心に基づいて企画を立案することができるようになる。

【ゲスト講師】

f:id:gatonews:20180922224039j:plain

  • 10/4:ジャーナリズム 與那覇 里子(沖縄タイムス大学時代にギャル研究を行い、ギャルイベントが出来ると新聞社に就職。沖縄戦の避難経路を取材してまとめた「沖縄戦デジタルアーカイブ」、白黒写真をAIでカラー化する記憶の解凍プロジェクトなどを担当。デジタルを活用したジャーナリズムと地域社会の関係を考えます。
  • 10/11:クリエイティブ 小川 丈人(1→10design)パラスポーツをテクノロジーを活用し、人々に理解してもらう車椅子型VRレーサーやサイバーボッチャなどを開発する1→10のデジタルマーケティング部門を率いる。メディアと身体が拡張し続ける中で、企業と消費者のコミュニケーション設計の未来について考えます。
  • 10/25:おかもちカブ 小石 克(小城ファシリテーション研究会)新聞社のデザイナーの傍ら、出前に使う食器を入れる「おかもち」を取り付けたカブ「マルシン出前機1型」を制作。地域の集まりでコーヒーを振る舞い、地域の困りごとの共有やアイデア出しの促進を行う。ファシリテーションによる地域課題の解決について考えます。
  • 11/1:広告 並河 進(電通デジタル)手洗いで子どもの健康を守る「世界手洗いの日」や検索で東日本大震災の支援活動に寄付を届ける「Search for 3.11 検索は応援になる」など、社会に貢献する活動を支援・促進するソーシャルグッドな広告を手がける。広告は社会のために何ができるのかを考えます。

参考:法政大学社会学部は理念・目的に「社会課題の解決」を掲げています。他大学と異なる少し変わったパンフレットづくりの背景については下記の記事をご覧ください。

news.yahoo.co.jp