ガ島通信

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「震災とツイッター 〜新聞は何をつぶやいたか〜」朝日新聞労組のイベントで講演します

4月7日に朝日新聞労働組合東京支部のイベントで講演します。タイトルは「震災とツイッター 〜新聞は何をつぶやいたか〜」で、東日本大震災で新聞社がどのようにツイッターを使ったのかを話ます。後半は震災後から活動を開始して、フォロワーを大きく伸ばした朝日新聞社会部(当時社会グループ @Asahi_Shakai)の担当者との対談もあります。
時間は14時から16時、会場は築地にある朝日新聞東京本社本館2階読者ホールです。入場無料、事前申し込み不要ですのでお気軽にご参加下さい。

このイベントは「第25回 言論の自由を考える5・3集会」のプレとして位置付けられているものです。
5・3というのは新聞関係者ならすぐに分かると思いますが、朝日新聞の阪神支局が襲撃された日です。事件があったのは1987年のこと、朝日新聞は記事でも「『みる・きく・はなす』はいま」の連載などに取り組んできましたが、労組も毎年イベントを行っています。
名古屋(4月22日)では、「今、福島と向き合うこと」というタイトルでフォトジャーナリストの小原一真さんが、福岡(4月21日)では、「膨張する監視 VS.言論の自由」というタイトルで、カナダ・クイーンズ大学社会学部教授のデイヴィッド・ライアンさんと富山大学経済学部教授の小倉利丸さんが話されるそうです。どの会場も入場無料、事前申し込み不要です。
東京会場の告知内容を以下に紹介しておきます。写真と似たような告知ビラも社内に手配書のようにペタペタ貼ってある(平さん @kaztaira 情報)ということで、この顔にピン!ときたら、ホールにお越し下さい。業務で忙しくてなかなかイベントに参加できない、という記者の皆さんもぜひご参加下さい。ソーシャルメディア時代の新聞の役割やニュースについて一緒に考えましょう。

第25回 言論の自由を考える5・3集会 プレ集会@東京

「震災とツイッター 〜新聞は何をつぶやいたか〜」講師:藤代裕之(ジャーナリスト)
日時: 4月7(土)14時〜16時
会場: 朝日新聞東京本社本館2階読者ホール(地下鉄大江戸線築地市場駅すぐ上)
入場無料、事前申し込み不要

「第25回 言論の自由を考える5・3集会」に先立ち、朝日新聞労働組合東京支部は4月7日、ジャーナリストの藤代裕之さんを講師に招き、講演会「震災とツイッター〜新聞は何をつぶやいたか〜」を開きます。
昨年の東日本大震災では、新聞各紙やテレビ局がツイッターなどのソーシャルメディアを使って情報発信を試みました。藤代さんには、全国紙や地方紙のツイッター発信の比較を通して、ソーシャルメディアの可能性について語っていただきます。また、震災直後に朝日新聞のツイッター発信を担当した記者にも参加してもらい、当時の状況を振り返る予定です。そして、「求められるニュース」とは何かなど、見えてきた課題についても考えます。

〈藤代さんメッセージ〉
東日本大震災のような大災害が起きると、新聞紙面は現地の悲惨さを伝えるルポで埋まる。しかし、被災者が本当に必要としていた情報は、生活情報だったはずだ。新聞各社に取材してみると、記者たちも被災地の人に役立つ情報をどう届けるかで悩んだようだ。それを補完する役割を果たしたのがツイッターなどのソーシャルメディアだった。全国紙5紙と東北の地方紙3紙の当時の情報発信を比較すると、新聞記事の見出しをそのまま発信した例や、生活情報を流し続けた例など、各社が試行錯誤した様子が見て取れる。ソーシャルメディアは、震災の現場でどのように活用されたのか。情報発信ツールとしての可能性は。各紙の取り組みから「次の事態」に対応するためのヒントを考えたい。

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