ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

「地域メディアを再構築しよう」米子合宿に参加中

「地域メディアを再構築しよう」というイベントに参加するため、鳥取県米子市に来ています。インターネットによって変化している地域メディアのあり方を探るもので、新聞社や通信社、ケーブルテレビ、行政、NPOなど地域メディアに関わる人が、二日間にわたり議論を行います。

一日目のセッション1は、地元のケーブルテレビ会社・中海テレビの事例。
高橋専務は「地域の課題を解決するためにニュースをやっている。だから、今ある現象を伝えるだけでなく、地域の課題を探し出し、皆さんに課題を提示して、解決していく方法を取り付ける。ニュースを出しただけでなく、町が変わったかどうかの検証もやる」と住民を巻き込んでいくという報道スタイルを説明。既存マスメディアやこれまでのジャーナリズム論が重視してきた「客観報道」とは異なり、地域のために積極的に仕掛けていきます。上田記者からは、国道の死亡事故撲滅や中海再生プロジェクトに取り組んだ例が紹介されました。
中海テレビは、ビデオジャーナリスト神保哲生氏の指導を受け、記者は取材、撮影、編集、音、テロップ入れを一人でこなします。写真は会場に取材に来ていた中海テレビの記者。イベントの模様は、夜のニュースで放送されていました。

セッション2は、ウェブサイト運営について紀伊民報佐賀新聞の担当者が報告。紀伊民報は、和歌山県田辺市を中心とした小さな新聞ですが、ウェブサイトを運営するだけでなく企業のサイト構築の請け負いもやり、SNSに書き込まれたコンテンツを、スポーツサイトやフリーペーパーに活用するなど、ユニークな取り組みをしていました。
どちらのセッションも興味深い内容で、夜は皆生温泉で懇親会でも、いろいろな意見交換が出来、勉強になることが多くありました。可能であれば日経IT-PLUSのコラムで紹介しようと思います。
二日目は、セッション3「シビック・ジャーナリズムから学ぶもの」(スピーカーは河北新報の寺島英弥さん)と総括討論があります。それぞれ、進行とパネリストを担当。討論が終わったら米子空港に急ぎ、羽田経由で定山渓で開かれるライティング合宿に向かいます。
【関連エントリー】