ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

「インターネット」村井純著

「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)」の勢いはとまらないようです。職場近くの丸善、紀伊国屋でも入り口に平積みしてあります。まるで「読まないと時代に取り残されてしまうぞ」といわんばかりに紹介されています。世間ではますます…

「ウェブ進化論」梅田望夫

梅田望夫さんの「ウェブ進化論 〜本当の大変化はこれから始まる〜」が売れています。3月1日には四刷が発行されたそう。書店ランキングなどで上位になり、今朝見たテレビでも紹介されていました。ビジネス書として置かれているので、インターネットによる変化…

「へんな会社の作り方」近藤淳也

はてなの近藤さんの本。新宿南口の紀伊国屋で平積みしているのを見かけて「買おうかな」と思っていたところ、出版元の翔泳社さんから送っていただきました。はてな流の仕事のやり方である、立ったままの会議、ダンボールとコピー用紙にで作った進行管理シス…

「マスコミ対応 緊急マニュアル」石川慶子

ショーケースを前に、少しばかり予習をしようと、広報やPR(どうもPRといわれるとADとの区別があまり感じられない)の本を何冊か読んだのですが、広報コンサルタントの石川慶子さんが書かれた「マスコミ対応 緊急マニュアル」は、元報道側の立場から見…

「民主化するイノベーションの時代」エリック・フォン・ヒッペル

無料公開やユーザー参加によってイノベーションが起きるというのは理解できますが、でそれで儲かるのかというところが弱い気がします(イノベーションについて書いてあるので、当たり前といえば、当たり前)。本書によると、イノベーターがイノベーションに…

2005年アマゾンアソシエイトで売れた本

404 Blog Not Foundほどは売れていないですが、私のところもロングテールで9割が1冊、1枚(CDやDVD)でした。一位は佐藤優氏の「国家の罠」。ムネオ事件で逮捕された佐藤氏と担当となった検事とのやり取りが、佐藤氏の驚異的な記憶力によって再現されてい…

「プロフェッショナル広報戦略」世耕弘成

当たり前のことを、当たり前のようにさらりとやり遂げる。実は、これが最も難しいことではないかと思います。世耕弘成という人はそれが出来る人。それも相手の立場を考えた上で出来る。これはすごいことです。自民党のブロガー懇談会(参考・自民党の「第2…

Googleという帝国。「ザ・サーチ」ジョン・バッテルを読んで

インターネット業界で働く人だけでなく、あらゆるメディア産業で働く人に読んでもらいたい本です。ザ・サーチ グーグルが世界を変えた作者: ジョン・バッテル,中谷和男出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2005/11/17メディア: 単行本 クリック: 76回この商品…

「そんなマーケティングなら、やめてしまえ!」セルジオ・ジーマン

そんなマーケティングなら、やめてしまえ!―マーケターが忘れたいちばん大切なこと作者: セルジオジーマン,Sergio Zyman,中野雅司出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2000/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (8件) を見る…

「ソニーとSONY」日本経済新聞社

ソニーウォークマン販促ブログ「炎上」を書く際に参考にでもしようと、本屋に積まれていたので手に取りました。ソニーとSONY作者: 日本経済新聞社出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2005/11/25メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 13回この商品を含む…

「iCon 〜スティーブ・ジョブズ 偶像復活」

スティーブ・ジョブズ-偶像復活作者: ジェフリー・S・ヤング,ウィリアム・L・サイモン,井口耕二出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2005/11/05メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 294回この商品を含むブログ (267件) を見るすごい。スティーブ・ジョ…

「企業とは何か」P・F・ドラッカー

ドラッカーがなくなったというニュースが流れ、多くのブロガーがドラッカーについて書き、会社の近くにある紀伊国屋書店でも「ドラッカーコーナー」が設置されています。ずいぶん以前に「禁断の書復刊」という帯に誘われ、帯買い(表紙買い?、CDはジャケ…

下流社会と機会不平等

新メディアα版(ブロガーズセッション)の第一弾の議論を編集チョ(暫定)としてチェックしながら、最近読んだ「下流社会」とずいぶん以前に読んだ「機会不平等」を思い出しました。下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)作者: 三浦展出版社/メーカー:…

「国家の罠」佐藤優

国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて。 「巨悪を眠らせない」のキャッチフレーズで知られる東京地検を代表とする特捜部幻想はマスコミの世界にもあります。地方紙の記者は、あまり検察庁を熱心に回らない傾向にありますが、私は当時の幹部と不思議と気…

「メディア・ビオトープ」水越伸

『インターネットが登場し、さまざまな活動ができる可能性が出てきたのはたしかだろう。しかし、はたしてそれを活用して表現するだけの深い欲望と言うものが、現在の日本社会に存在するのか。今の日本人に、インターネットを用いて社会を変えていこうと言う…

勝負の分かれ目

「新聞は総合情報産業を目指す!」。落ち目の新聞業界のあちこちで聞かれる言葉ですが、真の意味で情報産業であることを理解している人は少ない… 「勝負の分かれ目」(著・下山進)は「情報」から「カネ」を生み出す総合情報産業とは何かを、丹念な取材で明…

「クライマーズ・ハイ」横山秀夫

今マスコミに席を置く人、それからこれからマスコミを目指す人、特に地方紙を目指す人は必読と言えるのが、地方紙記者出身の作家・横山秀夫氏の「クライマーズ・ハイ」です。これぞ「日本初の地方紙小説」です。クライマーズ・ハイ (文春文庫)作者: 横山秀夫…