立教大学経営学部「ウェルカムキャンプ」の見学に行ってきました(ただし1日目の午前中だけ…
ユニークな教育プログラムを行っていることで評価を高めている立教大学経営学部。以前から雑誌やネットの記事で注目してたのですが、東京大学から同学部に移られた中原淳さんのブログで新入生対象の合宿ウェルカムキャンプの見学を募集していることを知り、1日目の午前中だけですが、行ってまいりました。
会場はお台場のビッグサイト。新入生、運営を支える学生スタッフ、教職員など、約400人で埋まる会議室は、賑やかな中にも少し緊張感がある雰囲気です。キャンプは2日間行われます。
見学者のアテンドは学生スタッフが担当、テキパキと今日のスケジュールや注意点を説明してくれます。
学部長の挨拶に次いで中原さんから
「リーダーシップは個人の資質ではなく学べるもの。立教型リーダーシップは①皆で決めた共通の目標に向かって②よい影響力を与え合って向かう状態のこと。学ぶことは、自分を変えること。社会をよき方向に変えること。一歩前に踏み出す勇気を、私たちはサポートします」
との呼び掛けがありました。このキャンプは、同学部のBLP(ビジネスリーダーシッププログラム)の1年次のBL0のキックオフ的な位置づけ。BLPは1年次から3年次まで、プロジェクトとスキルを交互に学んでいきます(図は立教リーダーシップ通信第19号3Pから)。
BL0は経営学部の必修、BL1は選択になりますが、9割が受講希望しているとのこと。
プログラムを担当している舘野泰一さんがスライドで
「一生懸命やれば必ず成長できる。本気で学ぶことがバカにされない。一緒に学ぶ良い仲間がいる」
と大切なことを話していました。こういうことを真っ直ぐ言うことを軽視しがちな教員もいますが、言わなければ伝わりません。
各教員と学生スタッフが紹介され、いよいよアイスブレイクです。
内容はあるものを盗んだシェアハウスの住人を探すというもの。ヒントをお互いに出し合いながら真相を探ります。見学者もグループを作って挑戦しましたが、なかなか難解で、思わず本気になってしまう大人げない大人たち…
提携企業であるビームスの担当者からアパレル業界の動向や自社の取り組みの説明があり、課題の提示がありました。舘野さんから採点基準が示され、 いよいよ議論に入っていきます…ということろで午前の部の見学は終わりでした。
ビームスの担当者によると、若者の考えを知るため、リーダーシップを学ぶため、の2つの理由で参加しているとのこと。そのため多くのビームスの社員がキャンプにも参加し、春学期が終わったら舘野さんによる振り返り講義もあるそうです。「相互にとって良いプログラム」と高く評価していました。
BLPには学生も深く関わっています。各クラスにはSA(スチューデントアシスタント)が1人配置され教員とペアで授業を進めます。各クラスにはメンターも1名配置され、受講生をサポート。CA(コースアシスタント)は、2クラスに1名、SAを支援しています。授業後には学生スタッフと教員が話し合いの場を持ち、改善をしていくそうです。
たった半日ですがとても印象的だったのは学生スタッフの頑張りです。「学びの楽しさを伝えたい」「カッコいいから自分もやりたい」「悔しかったり、うまく行かなかったり、した経験を支えたい」と志望動機を語ってくれました。スタッフになるには試験があるそうで、倍率も高いとのこと。みんないいを顔してました。
これだけ手厚いプログラムは教職員の負担も相当のものでしょう。毎年このような素晴らしい場を作り上げている教職員、そして学生スタッフ、それを支える企業の皆さんに敬意を評します。そして見学の機会を頂きありがとうございました。来年度は1日参加するぞ!
自分が所属している法政大学社会学部は今年からカリキュラム変更を行いましたが、ここまではまだ出来てない。どこかに、うまく取り入れることは出来ないだろうかと思いながら、ビッグサイトを後にしました。