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ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

情報を発信することの大切さ 岩手県大槌町・宮古市を訪ねて

東日本大震災の情報ボランティア活動から生まれた「ボランティアインフォ(無事にNPO法人となりました)」の北村孝之代表と三陸沿岸を駆け足でまわってきました。ボランティアインフォは宮城県を中心に活動していましたが、被害が大きかった三陸沿岸部の町も復興に向けて動き出したと聞いたためです(被害が大きすぎてボランティアの活動拠点の確保も難しいのです)。
目的地の一つは岩手県大槌町。地元の商店街の自治会が中心となり、遠野まごころネットがサポートするボランティア活動の拠点「大槌きらりベース」。もう一つは、地元情報を発信するUSTREAM番組「いわみんTV」を運営している岩見信吾さんがいらっしゃる宮古市です。
壊滅的な被害を受けた大槌の風景。何もない、という言葉でしか形容ができません。
「町長以外にも課長クラスの職員が全員行方不明となったため、行政機能が麻痺した。県都である盛岡市から車で数時間かかる地勢もわざわいして被害の全容が外部に伝わりにくく、周囲から孤立したような状況がしばらく続いた」(Wikipediaの大槌町の項目より)

被災した大槌北小の跡地グラウンドに2011年12月にオープンした、40店舗の仮設商店街「福幸きらり商店街」。食堂、自転車屋、美容室、タクシー、弁当、TSUTAYAもあります。

小学校を利用した「大槌きらりベース」100人泊まれる簡易宿泊施設に生まれ変わろうとしていました。神奈川からのボランティアが清掃を行っていました。

校舎内を案内して頂きました。左から交流拠点の「きらり駅」の吉田駅長、偶然出会った横浜(KSVN)の山根さん、大西さん、きらりベースのプロジェクトリーダー高橋さん。

宿泊施設は簡易といってもマットレスがあり。快適に眠れそうです。宿泊については「キラリベースからの説明」を良く読んで、申し込みください。

山根さんがフェイスブックで知り合った大槌町教育委員会の平舘さんに会いに行くというのでご一緒させてもらいました。役場の復興局の長瀬さんも合流。お昼休みを利用して話を伺いました。ボランティア募集や掘り起こし、情報発信の話などで盛り上がりました。城山公園で記念撮影。桜がとても綺麗でした。

城山から見た大槌の町

大槌町の「おらが大槌夢広場」が運営している「おらが大槌復興食堂」で昼食。お昼を過ぎてしまったので名物のおらが丼は売り切れ(残念)、地元の精肉店の協力で豚肉をつかった「がっつら丼」を選びました。お腹が減っている人は50円+の大盛りがオススメ。これは普通バージョンですが、十分ボリュームがあります。

大槌から宮古へ。国道45号を北上します。途中で被害が大きかった山田町、巨大な防波堤があった田老地区を通過します。釜石、大槌、山田と回ってくると宮古市がとても大きな町に感じられます。岩見信吾さんと情報交換させてもらいました。岩見さんのお話で感銘を受けたのは行政主導ではなく、住民主体の取り組みを模索されているところです。
宮古は被害を受けつつも、自宅の建物が残っているために支援が受けられないなど別の側面もあるようです。被災地といってもそれぞれの町で、それぞれの人によって状況が異なることを改めて感じます。

駆け足での三陸沿岸でしたが、とても良い出会いに恵まれました。
岩手県の沿岸部は被害が大きく、交通アクセスも悪いため、石巻や気仙沼のように首都圏の人たちにも知られ、ボランティア団体や産業の活性化、起業支援団体が入っている状況とはずいぶん異なります。活動拠点もなく、人も来なければ情報も出ず、このままでは「忘れ去られた被災地」となりかねません。お会いした皆さんは「観光でも、何でもいいから来てください」と口をそろえておっしゃっていました。
大槌町では「きらりベース」のような施設が出来、復興食堂も営業しています。6月にロックフェスティバルも行われるとのこと。ボランティアが活躍する場も増えてきそうです。
ボランティアインフォではゴールデンウィーク明けから「きらりベース」に北村代表が泊り込もうと調整中です。情報発信に関しては日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)として、ソーシャルメディアのワークショプやジャーナリストキャンプの実施で、地域の情報発信をお手伝いできると感じています。皆さんもぜひ三陸に足を運んで見てください。
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