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ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

変化していくボランティアと被災地「もとボラPJ2日目」

被災地に入ってボランティア情報を収集する「もっとボランティアを!プロジェクト 情報発信で被災地を支えよう」は2日目が終わりました。

一日目は石巻、気仙沼、名取。二日目は石巻と東松島、山元などを3チームに分かれてまわりました。たった2日ですが少しずつ現状と課題が見えてきました。
地域によってもまちまちで、一概には言えないのですが、ボランティアがあまり活動していないエリアと活発なエリアがあるということです。
調査は、被災地の窓口的存在である、ボランティアセンター(VC)や社会福祉協議会に立ち寄りつつ、状況を見ながら避難所や街の中で活動中のボランティアに話を聞くようにしています。
記者時代の取材経験から言って、あくまで社会福祉協議会やボラセンといった公的なものは入り口に過ぎません。熱心な職員がいると取材先を紹介してもらったりと便利なのですが、頼りすぎると地域での中心に近い人たちのバイアスがかかるので、今回の調査でも街の声や活動を大事にしています。
報告では、参加者から「VCがしっかりしているエリアは、むしろボランティアが活動していない」という話がありました。やや閉鎖的で、新しい団体や県外ボランティアの受け入れを断るところもあるとのこと。
「ある程度緩やかなほうがボランティアが多いようだ」「VCはニーズは十分というが、地域住民に聞くとまだやってほしいことがあると言ってました」「地域の人が無理な要望をしているという考えは?」「ボランティアを管理しようとして、ボランティアが嫌がり、縮小均衡しているとの考えはないか」など、調査を踏まえてのディスカッションは深夜まで続きます。
避難所から仮設住宅に移行したことで、ボランティアが一時的に減っているというフェーズの違いもあるようです。それにともない、行政の方針が決まっていないので支援がストップしている自治体もありました。逆に「行政に任せてはおけない」と立ち上がっている地域住民の方にもお会いできました。
このプロジェクトは下記の趣旨によって始まっているのですが

■もっとボランティアを!プロジェクトとは
震災から4ヶ月が過ぎ、復興のフェーズはどんどん移り変わってきています。今までは社会福祉協議会が運営する災害ボランティアセンターでのボランティアが中心でしたが、ニーズがより一層細かくなる中、今まで通りのやり方ではカバーできないニーズが増えてきています。そのような細かいニーズに応えている小さな団体が被災地にはたくさん存在していますが、目の前の活動が忙しく、情報発信が十分ではありません。
そんな団体を支援するため現地を歩き、ボランティア募集団体を探し、話を伺ってボランティア募集をサポートするプロジェクトが「もっとボランティアを!プロジェクト」です。

フェーズについては予想通りで、新しく立ち上がったボランティア団体にもコンタクトできているのですが、実際に調査をしてみると被災状況だけでなく、地域によって違いがあり、難しさが一層浮き彫りになりました。

被災地やボランティア団体だけでなく、ボランティアに参加する人の関心の変化もあります。
時々仙台駅のリアルステーションを手伝っているのですが、ボランティアへの関心が下がっているのがはっきりと感じられました。訪れる人数も減っていますし、対応していると、夏休みの観光シーズンになり「観光ついでにちょっと出来るボラないですか?」という人が多いです。
仙台は週末七夕。駅のリアルステーションをお手伝いいただいている方も「どんどん沿岸部の被災地が遠く感じられるようになって、申し訳ない気持ちになることがある」とおっしゃってました。いつもは東京にいてボランティアインフォの活動をアドバイスしているのですが、肌で感じ、人と話すことは必要です。
日曜日に登壇した「ICTソーシャルアクションミーティング」で話したとおり、変化の激しい被災地で、どのように状況を把握して、判断して、より効果的な活動を行うのかという時間が凝縮されているから経験が厚くなるし、ビジネスパーソンとしても学びがあります。
プロジェクトに参加している学生も、現場で課題にぶつかり、その場で対応策を考えて判断するという経験をして、日々成長しています。振り返りのミーティングでは、団体を見つけるヒントや話をスムーズにするノウハウなどが共有され、活動が改善されています。学生の活動の様子はボランティアインフォのブログにアップされています。
10日19時から東京で第一期の活動報告会を行います。東京と仙台の学生からのレポートや第二期・三期への参加相談もありますので、プロジェクトに関心があるかたはご参加ください。
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