読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

夏の記者体験プログラム説明会を開催しました

スイッチオンプロジェクトでは、8月6日(金)-8日(日)に代々木オリンピック記念青少年センターで行う「記者体験プログラム」の説明会を早稲田大学で行いました。
なぜ、スイッチオンPJが始まったのかという問題意識やスキルのワークショップと模擬取材を組み合わせたプログラム概要などを説明した後、スイッチオンのデスクでもある、東海大学文学部広報メディア学科の河井教授、山陰中央新報社の田中記者、通信社勤務の美浦さんによるトークセッション、昨年度のプログラムに参加してくれたOG・OBからのメッセージ、質疑がありました。ここでは、トークセッションとメッセージを紹介します。

<トークセッション>
美浦さん「自分の仕事に疑問を持ち始めていたこともあって参加した。新聞記者=ジャーナリストとの考えはあるが、会社の所属がなくなったらジャーナリストなのか?という思いがあった」「去年のプログラムは目からうろこだった。自分自身を前面に出していくというのはマスメディアにはない視点」
田中さん「スイッチオンでは、誰に向けて、何を書きたいんだと何度も問われる。改めて、私は誰に向けて、何のために書いているか原点を思い出させてくれた。それは本質を考えること。本質は何かを意識して、日々の仕事の中でも一歩立ち止まって、読者の知りたい情報、誰が読みたいのかを自問自答している」「業界ではジャーナリスト=批判という考えも根強いが、島根が好きで、島根で仕事をしている。(スイッチオンPJのデスクでもある)寺島さんの書かれた本(注:「シビック・ジャーナリズムの挑戦―コミュニティとつながる米国の地方紙」)で、人をつなぐというのもジャーナリストの仕事と書かれていて、前向きに取り組めるようになった」
河井先生「ジャーナリストは、つなぐ人、創り出す人ということですね。ソーシャルメディアの登場にで新聞社に勤めなくても伝え手になれるようになっている。そういう視点から見たらどうか。誰もが伝え手になれる状況の意味は?」
田中さん「以前は多くの人に伝えるためにはマスメディアに入らないと出来なかった。でも、インターネットがあり、表現者として発信できる世の中になった。すごく大きな変化。自分の書いている記事よりもいいブログがある。より深くて本質を突いているものもある」
美浦さん「ジャーナリズムというと言葉が難しいが、日常生活で伝えることはやっている。コミュニケーションスキルが低いとトラブルもある。人間として生きているなら誰しもが迫られること」
田中さん「スイッチオンでは、徹底して相手の立場になって考える、というのがいつも出てくる。それはコミュニケーションの基本、原点。言うのは簡単、実践するのはすごく難しい。それを感じることが出来る場」
河井先生「一般企業の社員でも、起業するにしても必要なのは、伝える力。新しい伝え手、ジャーナリスト、経営者にも、意味がある」(ポスターを紹介しながら夏のイベントについて質問)
田中さん「面白そうと思った。プログラムで行われることは普段の取材と同じ。記者が情報収集して、その情報を元に議論して、どういうことなんだと話し合って記事にしていく。学生の皆さんが加わることで新しい視点が入って、普段まったく考えていないようなことに気付く。刺激のある中で、すごく深夜まで議論する。そういう経験がまた出来るんだなと思うと、楽しみ」
美浦さん「現場というのは同時多発で、いろんなことがおきている。一人で追うのは出来ない。組織の力で分担しながら取材する。チームを組んで働く、(参加学生と大人は)知恵を出し合う関係。RPG仕立てというのも面白い。知られていない情報は人の頭の中にある。RPGは自分で判断して次に会う人を決めていく。情報を持っている人を探して話してもらう。もしかしたらタダではしゃべってくれないかもしれない。どうやってしゃべってもらうか。これはまさにスキルだ。ある意味で怖い部分もある。自分の未熟さが分かってしまうかもしれないから(笑」
河井先生「どういう学生に参加してほしいですか」
田中さん「面白がって前向きにやってみる人。好奇心が重要。野次馬根性、よく言えば知的好奇心。私も知りたい、皆も知りたい、そういう素朴な疑問を誰にでもぶつけることができるのは素敵な仕事。何でも面白がってほしい」
美浦さん「人と会うのが苦になる人はダメ。人と会うことが好きな人。みんなでやることで新しいジャーナリズムの姿が浮かび上がると思う」
<メッセージ>
善名さん(OG)「一番は伝え方を知らなかったということ。割と文章を書くのは好き、エッセイも好きで、褒められていたし苦手意識はなかったが、かなり削られてショックもあった。プロジェクトは夏に終わったが、取材した人からメールで『両親からあなたの記事を読んで、初めてお前のやっている仕事が分かった』と報告を受けた。メディアに露出しているわけでもないし、言っても分からないので、本人が仕事を説明するのを放棄していたようで…伝えたいと思って死に物狂いで書いた記事を読んでもらって感動した」
佐藤さん(OB)「最初は人格を否定された感じがあってきつかった。けれど、スタジオジブリに入って、スイッチオンで学んだことで宮崎駿さんへのインタビューで1時間で間を持たせることが出来るようになった」
<今後の説明会>
東海大学(6/8)、国際基督教大学(6/9)、立教大学(6/11)、慶応大学(6/12)、東京大学(6/15)、駒澤大学(6/18)でもデスクが参加したミニ説明会を開催します。事前の申し込みは必要ありませんのでお気軽にご参加ください。時間や場所は学生運営ブログ(・東海・ICU・立教・慶応で「記者体験プログラム」ミニ説明会を開催!)を確認してください。
【関連エントリー】