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ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

記者クラブは封建的…亀井静香金融・郵政担当相の会見発言をピックアップしてみました

9月29日の亀井大臣の記者会見概要金融庁のホームページにアップされたことをTwitter経由で知ったので、会見や記者クラブ、マスメディアに関する発言をピックアップしてみました。それにしても、本来は権力を監視すべき立場の記者クラブが、権力側である亀井大臣から「封建的」「全部オープンにしないとだめだ」と言われてしまうとは…
政権交代というのは、公共事業や予算編成だけでなく、岡田外相の記者会見のオープン化、Twitterでの議論など、これまで出来ないことが「当たり前」だったことが、あっという間に動き出すということです(今後、どうなるかは分かりませんが)。記者クラブ問題は、これまでの経緯や歴史があり問題が複雑に絡み合っていますが、一方の当事者である政治が動き出すと、既存メディア側が変化から取り残されているのが目立ってしまいます。既存メディアも、しがらみを絶ち、議論を始めるチャンスなので、議論が進むことを期待します。
なお、会見時間は11:07〜12:00と示されており、かなりの分量があります。クラブ員以外の人も会見に参加しているようです。会見の主催については、金融庁なのかクラブなのかは明確になっておらず、クラブ側の対応は総会で決まってないことも分かります。話題になっているモラトリアムやについて言及していますので、関心がある方はログを直接確認してください。

記者クラブについて】

大臣の発言)今日は、評論家の方とか一般の方もお出でになっておりますか。記者クラブも難しいのだね。総会で承認しないと、といって、結構、封建的なことをやっているのだね、あなたたちは。もう、全部オープンにいかないとだめだよ。

)私は、今回、ようやく記者会見に参加できました。初めてということでお伺いしたいのが、今回、私が立ち入ることができたこの記者会見なのですが、主催に関して、これが大臣の主催なのか、あるいは記者クラブの主催なのかはっきりさせていただきたいのと、明日のビールの懇談会は、恐らく大臣主催だと思いますが…。

)どうぞ来てください。いいですよ。

)今日のこれは、どちらが主催なのかということと、あともう一つ、その主催が仮に記者クラブ側だとしたら、その法的根拠を知らせていただければと思います。

)これは金融庁が主催して、記者の皆さん方においでいただいている会かと私は思っていたのだけれども、そうではなくて記者クラブが主催しておられる会だということを秘書官から私は聞きまして、「ああ、そうなっているのか」と。別に、それがいけないわけでも何でもないので、そこに私が出かけてきているのだということだと思いますが、その場に、私は何も週刊誌だけではなくて、いろいろフリーに取材活動をしておられる方々にどんどん入ってきてもらって私の話を聞きたいと思う方に聞いてもらいたいと、むしろ、私の願いです。聞いてもらいたいということですので。

ただ、今日、記者クラブの総会で承認が要るということなのです、本当は。まだかかっていないらしいので、もしそこで駄目だということになると、2回やらなければいけなくなってしまいます。記者クラブ主催の私の記者会見と、そうではない私主催の、今度はオープンでどなたでもというのと2度やらなければいけなくなるから、二度手間になるから、私も忙しい体だから、そうなると記者クラブの方の時間を少し減らしてやるとか、やりくりしなければいけなくなるので、それなら一緒にやった方が良いのではないかという気が私なりにするのだけれども、そこは記者クラブの方で総会でお決めになるようですから、できることなら二度手間、三度手間にならないで一遍にやっていただければ、私は助かるということです。

それと、明日のは、皆さんとこういう対面で話をするのももちろん大事なことです。大事なことですが、私は酒が弱いので飲めませんが、ビールでもなめなめ、皆さん方といろいろな話を聞かせていただくというざっくばらんな機会ができた方が、皆さん方との間の意思の疎通がうまくいくのではないかなと思ったものだから、秘書官にお願いしました。ということですので、もう気の向いた方はおいでいただくということでお願いしたいと思います。その場所には、ぜひどなたでも結構ですから。もちろん、暴力団やいろいろな方が寄ってこられても困るけれども、もう一般の方でも構いませんから、どなたでも来てもらえれば。

)法的根拠を。

)法的根拠はわからないよ、私は。記者会見の法的根拠といってもわからない、それは。恐らく任意行為でしょう、法律に基づく行為ではないから。

)先ほどの質問に関連するのですが、記者会見なのですけれども、大臣が「やります」と言って、記者クラブ主催の記者会見にはお出にならずに、金融庁主催のに出れば済むことではないのですか。

)いや、だけど、私は、記者クラブであろうがどこであろうが、外でもそうです、いろいろなところへ来て話をしてくれと言われれば、できるだけ行って話をするようにしていますから。記者クラブ主催の記者会見だって、しかも、もう定例的にずっと続いているでしょう。そういうものは大事にしたいと思っていますから。ただ、そこに、もっと聞きたいという人が一緒に入れるようにしたらどうですかと私は言って、ただ、記者クラブとしては、総会での承認が要るとおっしゃったので、今、検討していただいているようですから、それでオーケーとなればよいのだけれども、そうでない場合は、別にやらなければいけなくなってしまう。皆さん方のご希望があれば、この場所ででも。

)それは、記者クラブの言うことを金融庁がきいているような形に見えるのですけれども、そうではないのですか。

)そんなことはない。だから、私も二度手間、三度手間は嫌だから、一緒にしていいですかと、私どもも記者クラブに今お願いしているわけです。

【マスメディアに一言】

あなたたちがいらないことを書くから、本当に、もうちょっとマスコミというのは正確に書かないと、後から恥を書くよ、本当に。

あなた方も、私の言っていることの真意を外れたおかしな批判記事などを書く、そんな暇があるのなら、今の中小・零細企業の現在置かれた状況を、金融庁がどういう手を打てばそういう人たちが助かるのか、あなた方は取材するだけが仕事ではないと思う。あなた方の情報に従って、政府はどういう手を打つべきかということを、あなた方自身が我々に伝えるというのも、記者、メディアの大きな仕事だと私は思います。私の言っていることをねじ曲げてどんどん報道し、たたきまくるようなことだけがあなた方の務めではないと私は思いますので、遠慮は要りませんから、私の部屋にお出でいただいて、中小・零細企業やサラリーマンの今の状況が、「こうしたら少しでも状況が改善できるよ」、「金融庁としてこういうことをやったらどうか」というような話をぜひ聞かせてください。私は真剣にお聞きいたしますから。これは、私からのお願いです。

本当に最近の論説というのは程度が悪い。私は、今朝、朝日新聞を読んだけれども、あんなことを書いて、東京でぬくぬくと高禄を食んで記者稼業をやっている、それもいいです。悪いとは言わない。ただ、この日本列島で、同じ日本人がどれだけ今、苦しんでいるか。自分の責任ではない、必死になって頑張っている、それを助けるのが政治ではないのですか。

作り話では駄目です、あなた方は記者なのだから。作り話をして、「どうだ」と私を批判したって、それは駄目です。よくやられるのです、私に防衛大臣の何か打診があったみたいな全然ありもしないことを。ある記者が「そう書かざるを得なかったんだというような状況を、ひとつ作ってくれませんか」と言うから、「何を言っているのですか、なかったものはないではないですか」と、それは、自分たちが誤報しておいて、それを正当化するみたいに、私に「誤報したのも無理もなかったように何かちょっとありませんか」みたいな、そういうことはだめなのです。真実は一つしかないのです。

このような議事録を見るといつも思いますが、記者会見で色々なことを話しているのに、報道される時はなぜ同じような内容ばかりになるのかということです。記者会見がオープンになって、さまざまなジャーナリスト(金融庁であれば、アナリストや経済学者も参加してもいいと思う)が参加すれば、色々な角度から多様な報道が行われ、メディアも横並びではなく独自性で競争するようになり、読者のメリットにもつながっていくはずです(役所側が公開している情報は都合の良い部分だけを流しているかもしれませんので、ジャーナリストによる報道は不可欠です)。
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