ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

スイッチオン賞、gooニュース賞など受賞作品決まる

大学生向けのジャーナリスト育成プログラム「スイッチオンプロジェクト」の成果発表で各賞が決まりました。全23本から下記4本が選ばれました。

スイッチオン賞:金瑞香さんの「民族のために死んではいけない」在日コリアンの選択

  • 坪田デスクから 佐藤君の作品は誰が見てもすごい。善名さん、五十嵐さん(眼が壊れても描けるものがある、絵本作家・いせひでこの世界)も良かった。ただ、すべての記事を読み直してみてどうも違うのではないかと思った。インターネットの登場で誰もが情報発信できるようになり、情報を運ぶポーターだけではダメになった。ジャーナリストは書くだけじゃなく、からだごとぶつかる。自分自身の心を字にして共感されるクオリティにできるかそれが大事になってきた。マスメディアの客観性、外野から何か言っているのは傲慢。寄り添って捉えなおすことが必要。金さんの原稿はそれができていた。次点は川添さんの(大学3年生の「私」に足りないことを見つけるため「知的美人」と旅に出た

gooニュース賞:佐藤譲さんの「宮崎駿を見出した男・スタジオジブリプロデューサー鈴木敏夫に会いに行く(上) 「ペタッペタッ」とやってきた」「宮崎駿を見出した男・スタジオジブリプロデューサー鈴木敏夫に会いに行く(中) 編集長も社長も面倒くさい」「宮崎駿を見出した男・スタジオジブリプロデューサー鈴木敏夫に会いに行く(下) 宮崎駿に先回りしたい

  • 選考理由 gooニュースユーザーから非常に高い支持を受けた。1日1000本以上の記事が来ている中、新聞社などプロが書く記事をおさえてデイリーで1位になったのはすごいこと。事前に入念に下調べをしているのが行間から伝わってきた。取材対象に迫っており、完成度が高かった。

運営委員賞:善名朝子さんの知られざる“紙フェチ”、紙本保存修復家・坂本雅美

  • 横内運営委員から 一番頑張った人。他の賞とは違ってプロセスを重視して選んだ。善名さんは合宿に体調不良で欠席した。プロジェクトの土台となる合宿に欠席したことで大きく出遅れたが、最後までやり抜いてレベルの高い作品を仕上げた。

プログラムディレクター賞:新田麻里奈さん「働くって何ですか、「みんなの就職活動日記」を立ち上げた、伊藤将雄さんに聞いてみた

  • 藤代より 新田さんと関根デスクに。スイッチオンプロジェクトの趣旨、記者と学生が共に学ぶを体現している記事。関根デスクの最初の直しは非常に新聞的なものだったが、この記事はネット的だし、ソーシャルブックマークでも評価が高い。記事は関根デスクの手が相当入っているが、新田さんが大事にしたいところ、新田さんらしさも残っている。記者とデスクが共に作り上げたという点で評価した。

受賞者の皆さんおめでとうございました。
修了式のログはtwitter#switchonpjtで見ることが出来ます。
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