ガ島通信

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子供を持つ親に読んでほしい「12歳からのインターネット」荻上チキ

以前イベントで対談させてもらった荻上チキさんが出版した「12歳からのインターネット ウェブとの付き合い方を学ぶ36の質問」が渋谷の書店に平積みになっていたので購入してみました。
12歳からのインターネット
インターネットが技術などに詳しい一部の人だけでなく多くの人に使われるようになり、さらに「ネットの影響」「ネットの闇」と…何か問題が起きればインターネットにその原因を求める風潮が蔓延している中、荻上さんがブログで書かれているように『レベル1からスタートできる、当たり前のことが書かれている本』は多くの人に求められているところです。

本はQ&Aとコラムで構成され、Qは「そもそもEメールって何」といった基礎的な知識から、「掲示板に悪口を書き込む人がいる。どうすればいい?」「匿名でとてもひどいことを書き込んでも怒られないの?」といったマナーまで幅広くカバーされています。
フィルタリング・ネット規制でインタビューした高等学校PTA連合会の高橋正夫会長は『あと10年たったらいまネットを使いこなしている人が保護者になってくるが、いまの保護者は理解できていない』(日経IT-PLUS 高校PTA会長がネット規制法案に反対する理由)と話していました。12歳と限らず、中高生の子供を持つ親にも手にとってもらいたい本です。ネットのトラブルで相談を受けた時に役に立つはずです。