ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

ネット規制について月刊アスキー7月号に寄稿しました

月刊 ascii (アスキー) 2008年 07月号 [雑誌]
月刊ascii(アスキー) 2008年07月号」にネット規制について寄稿しました。
アスキーの編集部の方と一緒に自民党の高市早苗議員やネット業界側の動きを取材し、「なぜネット規制を進めるのか、その理由や考え方」を中心に、ネット規制の問題、ネット業界側の対応などについて出来るだけバランスよく書いたつもりです。山形浩生氏の「ネットを殺そうとしているのは市民だ」という特別寄稿も参考になる視点でした。
記事は高市私案を中心に取材したのですが、その後自民党・民主党の両案だけでなく、教育再生会議懇談会からも「小・中学生に携帯電話を持たせない」といった発言が飛び出すなど、ネット規制は新たな展開を見せていますが、月刊誌と言うこともあり追いきれていない部分があります。また、原稿には『これだけ注目されている法案にもかかわらず、いまだに党や議員のホームページに概要が掲載されていない』と書いたのですが、高市氏のホームページには5月12日に公開されています。公開時点で原稿の締め切りは過ぎていたのですが、「取材時点で」「締め切り時点で」などの言葉を原稿に入れておくべきだったと反省しています。

ネット規制・フィルタリングに関しては楠さんがブログ「雑種路線でいこう」で最新の動向紹介をしながら、議論も提起しているので、ぜひフィルタリング関連エントリーをご覧ください。

日経IT-PLUSで進めてきた取材・コラムはひと段落ですが、最後に「子供の安全を守る」という理由で進むネット規制に反対する高校PTAの会長のインタビューを記事にしました。非常に冷静でポイントを押さえた意見となっていますので、ブログやSNSで紹介していただけるとうれしいです。

新聞業界の先輩・美浦さんがマスメディア側の問題も踏まえつつ、表現の自由やリテラシーに言及したエントリーをアップしています。

山口浩さんのエントリーも是非。

【これまでのネット規制に関する記事のまとめはこちらです】