ガ島通信

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グルジア全土に非常事態宣言

先日旅行で訪れていたグルジアの首都トビリシで大規模なデモが発生、全土に非常事態が宣言が出されました。報道によると、サーカシビリ大統領の退陣を求めるデモ隊に、警官隊が放水や催涙ガスを発射して500人以上が負傷しているとのこと。旅先でお世話になったり、出会った方が巻き込まれていなければいいのですが。
サーカシビリ大統領は、アメリカ留学経験がある親欧米派で、三十代で大統領となってからロシアと距離を置いているため、以前は幹線だったロシアと間を結ぶ軍用道路の国境も閉鎖されています。ロシアとアメリカの関係は、下記記事のコメントからも推測できます。

グルジア、デモ排除し非常事態宣言(MSN産経より)

国務省のマコーマック報道官は、ロシアが内政干渉したとのグルジアの主張について「もし真実なら、私たちやグルジア政府にとって懸念となる」とし、擁護する姿勢を見せた。
野党勢力はロシアの支援を否定し、政権との対決姿勢を強めており、緊張が高まっている。ロシア外務省は声明で「無責任な政治的挑発」に対し、「適当な報復」を行うと宣言した。

デモの様子はロシアのテレビ局NTVなどに動画がアップされているので見ることが出来ます。

訪れた際に撮影した、デモが行われている国会前、ルスタヴェリ大通り。

外務省の外務報道官から「グルジアにおける非常事態について」(11月8日)という談話が出されています。

海外安全情報にも「グルジア:大規模反政府集会に関する注意喚起」(11月6日)が出ています。