ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

週刊ダイヤモンドが特集「新聞没落」

来週月曜日(祝日のため火曜発売でした)発売の週刊ダイヤモンド(9月22日号)が「新聞没落」という特集を組みことが、ダイヤモンドのホームページに掲載されています。

電車の中吊りのコピーは「凋落著しいマスメディア王者の瀬戸際」、スクープとして「朝日、日経、読売が共同で進めるマル秘ネット戦略ANYの全貌」という記事があるようです。
他にも、宅配モデル崩壊の危機、記者悲惨生活の一部始終など、刺激的なタイトルが並んでいます。タイトルを見ると週刊誌や専門誌に既に出ている内容もあるようですが、ひとまとめになるとインパクトがあります。
このところ、新聞経営やネット戦略に関する記事が相次いでいます。情報誌FACTAは7月号で「独占入手都道府県別発行部数一覧 全国5紙VS地方紙のシェア争い」という記事を掲載、日経ビジネスは7月16日号で「誰が新聞を滅ぼすのか」という特集を行い、アメリカのダウ・ジョーンズマードックに買収されたことをきっかけに、紙とウェブの関係について紹介しています。
以前から言っていますが、これまで「新聞の危機」と言えば「ジャーナリズムの危機」という内容のものが多かったのですが、いよいよビジネス・産業的な側面からの議論が始まったという感じです。

ダイヤモンドの各章の目次は以下の通り。いずれにせよ読んでみないと内容は分かりませんので、読んでから感想を書く予定です。

【序章】業界襲う構造不況
 2010年度本業赤字転落のシナリオに怯える朝日の焦燥
【第1章】新聞経営の瀬戸際
 課題山積でも見つからない答え 繁栄モデルのツケに追われる
 “老高若低”の新聞閲読率 忍び寄る活字離れの危機
 通信部廃止、ビジネスアイ合体で組織再編に動いた産経の“賭け”
 日経と朝日に突きつけられた株主問題の大いなる憂鬱
 部数は健闘でもシェアは低下 地方紙を待ち受ける前途多難
【第2章】宅配モデルの崩壊
 訴訟続発! 違法行為が横行 知られざる新聞販売の闇
【第3章】ネット戦略の懊悩
 “勝ち組3社”が提携しても描けぬ収益増のビジネスモデル
【第4章】新聞記者の生態
 夜行性動物もビックリ! 24時間働き詰めの一部始終
【第5章】米新聞業界の窮地
 相次ぐリストラと身売り メディア先進国でも描けぬ展望

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