ガ島通信

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ライブドアの実業と虚業の分け方

ライブドアが実業か虚業かなどという話題が盛り上がっているようですが(全部虚業だという極端なものもあったりする)、今日の産経新聞にこんな記事が出ていました。「議員になればインサイダー情報で大儲け

一月の強制捜査以後、人材流出が止まらず、退職者が数百人にのぼったというライブドア。辞めた元社員らの話から、華々しい話題の陰で、「実業」部門と「虚業」部門の対立を抱え、決して一枚岩ではなかった社内の実態が浮かび上がる。「社内の会議は学生サークルのような雰囲気で、違法すれすれの行為も平然と決めてしまうムードだった」と実業部門の元幹部社員は振り返る。

≪「実業」VS.「虚業」≫

 「実業で一億円儲(もう)けるのは大変だが、ファイナンス部門の社員は企業買収で簡単に億単位の利益をあげ、ベンツに乗っていた。やってられないという思いはあった」。実業部門にいた元幹部社員の男性が話す。

 ライブドアの事業部門で堅実に収益をあげていたのは、ネットワークやモバイル事業など「実業」の数部門だけで、看板とされたポータルサイト事業は伸び悩み、他の部署や子会社も大半は赤字が続いていた。

 だが、M&A(企業の合併・買収)や投資などのファイナンス部門の発言力は強く、将来性の見えない企業の買収話を次々と持ち込んだ。会議で実業部門の責任者から「誰が面倒を見るんだ」「中身のない会社は買わないでほしい」と反対意見が出され、気まずいムードになることもあったという。実際は、企業買収のたびに自社株の売却などで億単位の利益が入り、グループは巨大化した。

さらに原稿は続くわけですが、産経の規準によると、ネットワークやモバイルは実業ということになるわけですが、この分け方ってどうなんでしょうか。ファイナンスは虚業なんですかね? ファイナンスの手法と犯罪(があるのなら)は分けて考えなければいけないし、ライブドアの広報(というか宣伝?)やホリエモンの露出手法とか、「虚業」を支えていたものは他にもあるはずですが…