ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

「ソニーとSONY」日本経済新聞社

ソニーウォークマン販促ブログ「炎上」を書く際に参考にでもしようと、本屋に積まれていたので手に取りました。

ソニーとSONY

ソニーとSONY

「出井ソニーはどこで迷ったのか? ストリンガーはどこへ向かうのか?」と興味をそそる帯の割には、読んでも出井がどこで迷ったのか、ストリンガーがどこに向かうのかはあまりよく分かりません。
とにかくソニーは面倒な会社であり、社長やCEOになったら盛田昭夫井深大らのつくった「ソニー伝説」に魂を吸い取られるように苦しくなっていくということ。それは、要するにプロ野球の巨人や阪神みたいにOBや名誉な方々がいっぱいいて、ああでもないこうでもないという意見があちこちから出るので現役監督(CEO)は大変だというのとスケールの違いはあれ、あまり変わりがないように思えます。出井がどんな経営者だったのかの「評価」もありませんし…

組織は人がつくっており、大きな会社であればあるほど、複雑に絡み合い、さらに伝統や成功体験も加われば、まあ大変です。「それだけがソニーがだめになった原因なのか?」とも思いますが、案外「たったそれだけのこと」がたいへんなことなのかもしれません。