ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

ウェブ2.0とその議論を終わらせた言葉

飲み会で、最近話題になっているウェブ2.0の話になりました。切込隊長の「Web 2.0とやらについていけない人、集まれ!!」などをからめつつ、「2.0がなけりゃ1.0もない」「分かっていて踊るか、踊らされているかが問題」「そもそも2.0なんて無視だ」などと、大いに盛り上がったわけですが…

ウェブ2.0は単なる言葉ですが、時代を区切る言葉です。時代の流れや歴史というものは、壮大な大河のようなものではないかと思います。言葉や定義と言うものは、ダムであり橋なのでしょう、そのダムの上流と下流では云々かんぬん…(以下略)単純に、軸や指標で区切らなければ比べることは出来ません。
ダムを築いて、歴史という大河に名を残そうとする人、知らない間にダムを作ってしまった人、哲学のような難しいものから、流行語大賞、ネット界で言えばアルファブロガーなんてのもそうでしょう。最も大きなダムは西暦なんてものかもしれません。ウェブ2.0というインパクトのある言葉で、ネット河にダムを作った人はなかなかのものです。

このダムを無力化するには、ダムをぶっ壊してしまう(違う言葉で言い換えてしまう)、下流にもっと大きなダムを建設して、そのダムを水面に沈めてしまう(次のフェーズを作ってしまう)、などの方法があるでしょう。

ちなみに、ダムは、その差が大きければ大きいほど発電量も大きい、つまりお金も儲かるということです。ウェブ2.0というダムの落差が大きいのかどうかは分かりませんが、今のネット界の動きを見ると「大きくあってほしい」人たちがかなりいそうですが、気をつけなければいけないのは、2.0と区切った瞬間から、それは終わり、次の時代が始まっているということです。

落差が生まれるのは一瞬です。ビジネスと言うのはこれくらいベタに、大真面目な顔をして、スピーディにやらなければ、ダメなのでしょうね…。

ちなみに、盛り上がった2.0議論を終わらせたのは、「切込隊長さんの顔色ってなんであんなに悪いんでしょうかね〜?」(決してネタではなく)という言葉に続き、「おにぎり大きすぎ、だからおにぎり2.0!!」「いや、いや稲庭うどん2.0」、「それって単に2人前ってことなんですが」…、こうやって言葉や概念そのものもコモデティー化(陳腐化、消費される)していくのでしょうね。

なんだかよく分からない話になってしまいましたが、議論を終わらせた人トレジャーハンターさんがあまりに面白すぎて… すいません。。。