ガ島通信

メディアとジャーナリズムの未来を追いかける

民主党もブロガーと懇談

R30氏404 Blog Not Found氏がすでにエントリーをあげていますが、自民党の「第2回メルマガ・ブログ作者と党幹部との懇談会」の直前に民主党もブロガーと懇談するそうです。

懇談を仕切る泉あいさんは、5人を選び、5人を公募するとのことですが、私のところにはメールはないので、選からはもれたようです。『民主党寄りの人じゃなく、「今の民主党のここが問題だ」とはっきり言える人を選ぶべきだと』と書かれているから、そこに引っかかったのでしょうかね〜(笑)
そもそも、この会合は泉あいさんが申し込んでいた民主党前原代表へのインタビューがきっかけとなっているので、一応「呼んでくれないの?」とメールは出してみたものの、R30氏が出している宿題も出来そうもない。泉さん、ぜひ積極的な質問を考えているブロガーを選んで、実りあるものにしてください。

などと書いておきながら、ひとつ引っかかったところがあります。泉さんのエントリー中にある、『民主党さんがお弁当を用意してくださるそうです』だ。これはいけない。新しいメディアを提唱して、記者クラブの問題に挑み続ける泉さんが、弁当=毒饅頭を食べてしまうと、今のマスコミと同じ穴のムジナになってしまう。組織記者も多くの接待を受けているし、それが問題とも思っていない人もいるのは事実ですが、自分たちのことを棚にあげて「接待を受けた」などと書きかねないのがマスコミです。くだらないことで、足元をすくわれないように注意するべきです。

それにしても、高田さんの手放しの喜びようときたらどうだろう。いくら主催が泉さんに委ねられているとはいえ、取材相手から食事の提供を受けるというは問題でしょう。「一本とってこい」などと浮かれている前に、取材記者の先輩として「弁当をもらうのは断ったほうがいい」と冷静な一声をかけるべきではないでしょうか。

今ニュースを見たら、自民党は組閣を31日に前倒しするそうです。それって、この懇談会の日なのですが… 民主党の対応やいかに!

追記 泉さんのエントリーでの説明。『お弁当1個で心を買われるブロガーを選んだつもりはありません』って、誰もそんなこと指摘していないと思うんですがね?

『お弁当を出していただけるそうです』という泉さんの最初のエントリーには、そこへの疑問点はなかったように見えます。一緒に食事をしたければ、きちんと相応の負担すればいいだけ。タダ飯食うのがダメだと言っているのが伝わっていないとすれば、私が言葉足らずな書き方がまずかったのか… このような指摘について泉さんは、これまで真正面から受け止めてくれていたはず。なのにこんな言い訳めいたエントリーが出てくるとは、少し残念な気持ちになっています。

さらに追記 某ブロガーとメールをやり取りしていて、「誰からも買われないぞ!」という気概を見せることが大切だと改めて思った。「弁当出すなんて、ブロガーをなめてんじゃねーふざけんな!」、ぐらいの気持ちじゃないとダメなのかもしれませんね。誰からも「買われない」のが本当のジャーナリストですが、「買われてんじゃん!」と周囲から見られれば、それは「買われている」のと同様。こんな基本的な気持ちを思い出せてくれるきっかけとなった泉さんのエントリーに感謝。

さらにさらに追記 「絵文録ことのは」さんから「民主党本部で食べたりしゃべったりしたことを淡々と記録してくるよ」というタイトルのエントリのトラックバックを頂きました。それは、それでありかと…。ブロガーがすべてジャーナリストである必要もない。ブロガーの相互作用についても、その通りですね。ただ、泉さんは既存のマスコミに疑問を感じながら、新しい「報道メディア」をつくるとまで宣言しているわけですから、そこらへんはもうちょっと慎重になったほうがいいということです。

政治と絡むのは難しい、どのような立ち位置で参加するのか、私自身も悩むところです。